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ルジェ厩舎のワンツー、EウェーヴV/仏1000G

2009年05月14日 11時35分

〇プールデッセデプーリッシュ(仏G1)
<仏1000ギニー>
5/10 ロンシャン 3歳牝
総賞金40万ユーロ 1着賞金22万8560ユーロ
芝1600m(右) Bon(稍良) 11頭 1分36秒87
1.イルーシヴウェーヴ
牝3 鹿毛 57キロ アイルランド産
父イルーシヴシティ
母マルティカラーウェーヴ
母の父レインボークエスト
2.タマジルテ
(牝3 57キロ 父デインヒルダンサー
3.ファンタジア
(牝3 57キロ 父サドラーズウェルズ
着差:1/2、1-1/2、3/4
・馬主/M.シュワルツ
・調教/J.-C.ルジェ(仏)
・生産/ピアハウススタッド
・騎手/C.ルメール
クリストフ・ルメール騎手を背にレースを先導したイルーシヴウェーヴがそのまま押し切り、ラチ沿いの4~5番手追走から伸びたタマジルテが2着。ジャン=クロード・ルジェ厩舎の管理馬が、ワンツーフィニッシュを決めた(今回の結果もあって、ルジェ厩舎は現在仏リーディングを快走中)。
前走英G3ネルグウィンSを7馬身差で圧勝した英ルカ・クマーニ厩舎のファンタジアは2番手を追走したが、イルーシヴウェーヴを捕まえきれなかったうえに、タマジルテに差し込まれて3着。同じオーナーが所有する昨年の欧州最優秀2歳牝馬レインボーヴュー と使い分けられて(レインボーヴューはこの1週前の5/3、G1英1000ギニーに出走。5着に敗れた)ここに臨み、前走の勝ちっぷりから1番人気に推されていたが、思い通りの結果は得られなかった。
勝ったイルーシヴウェーヴは、現役時に2歳G1モルニ賞を制した父イルーシヴシティ(その父イルーシヴクオリティ)の初年度産駒で、通算成績は6戦5勝(唯一の敗戦は昨年10月のG1マルセルブーサック賞2着)。2歳時のG3カルヴァドス賞、前走のG3アンプルダンス賞に続く重賞3勝目で、G1は初勝利となる。
アイルランド生まれのイルーシヴウェーヴは1歳時の2007年10月、愛ゴフス社スポーツマンズ1歳セールへ上場され、2万ユーロでエージェント(※)のピーター・ドイル・ブラッドストック社に落札された。2歳(昨年)5月、アンドリュー・ラッセル氏の所有馬として英リチャード・ハノン厩舎からデビュー、英グッドウッド競馬場の芝6ハロン戦を3-3/4馬身差で快勝した。
仏エトレアム牧場主マルク・ド・シャンビュール氏によってその後購入され、ルジェ厩舎に転厩。2戦目の準重賞ロラン・ド・シャンビュール賞(レース名はマルク氏の父の名に由来)と、3戦目のG3カルヴァドス賞を連勝した。
その年の10/4、イルーシヴウェーヴは仏アルカナ社主催の混合セリ・アークセールへ上場され、現オーナーのマーティン・シュワルツ氏の代理人を務めるオーシャニック・ブラッドストック社によって66万ユーロで落札された。その翌日、早速シュワルツ氏の所有馬としてG1マルセルブーサック賞に出走して2着。2歳シーズンを4戦3勝で終えた。
引き続きルジェ師の管理下に置かれたイルーシヴウェーヴは、3歳初戦の前走G3アンプルダンス賞を2馬身差で快勝。ここに臨んでいた。なお、2着のステーブルメイト・タマジルテもアルカナ社のセール出身馬。こちらは昨年4月のブリーズアップセールに上場され、落札額は4万ユーロだった。このレースのおよそ30分前に行われたG1プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)でも、同セールの出身馬が1・2着を占めている。
※代理人。ピーター・ドイル・ブラッドストック社がA.ラッセル氏の委託を受けていたかどうかは明らかではない。

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