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イースタンアンセム叩き合いを制す/シーマクラシック

2009年04月01日 15時06分

○ドバイシーマクラシック(首G1)
3/28 ナドアルシバ 北半球産4歳以上・南半球産3歳以上
総賞金500万ドル 1着賞金300万ドル
芝2400m(左) Good(稍良) 15頭 2分31秒84
1.イースタンアンセム
牡5 鹿毛 57キロ アイルランド産
父シングスピール
母カッツィア
母の父ジナード
2.スパニッシュムーン
(牡5 57キロ 父エルプラド)
3.パープルムーン
(セン6 57キロ 父ガリレオ)
着差:ハナ、短頭、2-1/4
・馬主/ハムダン・ビン・ムハンマド殿下
・調教/ムバラク・ビン・シャフヤ(首)
・生産/ダーレー
・騎手/A.アジテビ
ゴール前は3頭による火の出るような叩き合い。僅かにイースタンアンセムがハナ差で制して1着。昨年11月の英LRフラッドリットSを制して以来の競馬だったスパニッシュムーンが2着。短頭差遅れの3着は、G1香港ヴァーズ2着馬で、前走G2ドバイシティオブゴールドでは4着に敗れていたパープルムーンIRE。上位3頭はいずれも重賞未勝利馬という意外な決着だった。
実績馬は軒並み敗退。昨年のG1凱旋門賞2着馬ユームザイン(G1・2勝)は4着、昨年のG1カナディアン国際S勝ち馬マーシュサイドは5着、G1・2勝馬のキハノは6着、G1香港ヴァーズを連覇したドクターディーノは8着だった。
勝ったイースタンアンセムは、父が1996年のG1ジャパンカップ勝ち馬で、翌年のG1ドバイワールドカップも制したシングスピール、母が英牝馬2冠(G1英1000ギニー、G1英オークス)馬のカッツィアという超良血馬。通算成績は10戦5勝で、重賞・G1はともに今回が初勝利となる。
元はゴドルフィン所属馬で、サイード・ビン・スルール厩舎から2歳10月にデビュー(1着)。以降3歳8月のG3ジェフリーフリーアS(6着)まで、英国で7戦2勝(2着2回、3着2回)という戦績を残した。このドバイ開催からはムバラク・ビン・シャフヤ厩舎に移され、ムハンマド殿下の息子であるハムダン・ビン・ムハンマド殿下の所有馬として出走。一般戦を3連勝してここに臨んでいた。
ムバラク・ビン・シャフヤ師とアーメド・アジテビ騎手のコンビは、この直前に行われたG1ドバイデューティフリーに続く連勝。ムバラク師はエンデュランス馬術競技(※)における殿下の所有馬を管理していた調教師で、この冬に初めて殿下から(息子名義の)競走馬を預けられた。その中にイースタンアンセムと、G1ドバイデューティフリーを制したグラディアトールスが含まれていた。
また、アジテビ騎手は元ラクダ競走の騎手。といっても、競馬の経験も豊かで、アイルランドの名門ジョン・オックス厩舎で修行を積み、世界各国での騎乗経験もある。昨年の英ロイヤルアスコット開催では勝利(一般戦のバッキンガムパレスS、騎乗馬リーガルパレード)も収めている。
この後のイースタンアンセムはグラディアトールスと同様にサイード・ビン・スルール厩舎に籍を移し、欧州芝G1路線に参戦する予定。
※エンデュランス馬術競技…長距離(数10キロから100キロ超まで)の走破タイムを競う耐久レース。

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