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米年度代表馬アリシーバが死亡

2009年04月01日 15時06分

現地時間3月27日、1988年の米年度代表馬アリシーバが死亡した。
米ケンタッキー州ケンタッキーホースパークで余生を過ごしていたアリシーバは同日午後、馬房で倒れこんで立ち上がれなり、近くのハグヤード馬医療機関に運ばれた。同機関は脊髄の退行により運動機能が損なわれ、右後肢の大腿骨も骨折していると診断。回復の見込みがなく、激しい痛みも伴っていることから、やむなく安楽死の処置が取られた。25歳だった。
1984年生まれのアリシーバは父アリダー、母ベルシーバ 、母の父ルーテナントスティーヴンスという血統の米国産馬。プレストン・マッデン氏の生産馬で、1985年7月のキーンランド1歳セールに上場され、ドロシー&パメラ・シャルバウアー母娘が50万ドルで落札。ジャック・ファン・バーグ師に預けられた。
現役時は北米で2~4歳時26戦11勝。3歳時にG1ケンタッキーダービーとG1プリークネスSの2冠(他にG1スーパーダービーも制覇)を制して米最優秀3歳牡馬に選ばれ、4歳時は引退レースともなったG1BCクラシックを含むG1・6勝を挙げて米年度代表馬と最優秀古牡馬に選出された。通算獲得賞金は667万9242ドルで、これは後にシガーによって更新されるまで北米記録だった(現在は歴代10位)。
5歳時から米ケンタッキー州レーンズエンドファームで種牡馬入り。16歳時(2000年)からはサウジアラビアで供用され、昨年秋に米国へ帰国していた。産駒にはムーンライトダンス(仏G1サンタラリ賞)、アリワウ(加年度代表馬、加G3ニジャナS、加G1ロスマンズ国際S2着、米G1フラワーボウル招待H2着)、ブライトムーン(仏G2ポモーヌ賞・2回)らがおり、日本ではキョウワアリシバ(朝日チャレンジカップ3着)がいる。

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