ニュース

中央 その他

猛吹雪の「種馬場展示会」静内地区3種馬場

2009年02月26日 16時15分

新ひだか町静内地区の種牡馬展示会が2月20日、3種馬場で開催された。当日は視界を遮るほどの猛吹雪に見舞われたが、人気スタリオンをひと目見ようと、各種馬場とも意欲溢れる軽種馬関係者の熱気で覆われた。
この日の開催トップは、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場。大雪のため会場を屋内運動場に変更しての展示となったが、JBBA胆振種馬場繋養馬3頭を含めた13頭が、約300人の軽種馬関係者を前に、寒さを吹き飛ばす熱演を見せた。
今年からフリーリターン特約を導入したJBBA。新種牡馬には米チャンピオンスプリンターに輝いたアルデバランを迎え入れた。完成されたボディで登場すると、「柔らかくて手先が軽い」と生産者も好感触。世界的名種牡馬ミスタープロスペクター最後の大物として産地の期待は大きく、すでに150頭以上の配合申し込みが寄せられている。
さらに、昨年日高最多の種付頭数を記録したケイムホーム、本年初産駒デビューのバゴ、ストラヴィンスキーらも力強さを示威。ゲストとしてマイクを握った血統評論家の吉沢譲治氏は、血統的視点から配合を呼び掛けた。
続いて行われたアロースタッドでは、吹雪の中、新種牡馬3頭など15頭が約200名の牧場関係者にお披露目された。
初陣を飾ったのは、2007年高松宮記念優勝馬スズカフェニックス。永井啓弐オーナーも駆けつけ、「切れ味鋭い産駒の登場を楽しみにしています」とはなむけの言葉を贈った。サンデーサイレンス最後の大物スプリンターとして、産地のラブコールに応えての種牡馬入りだけに、初年度から多数の配合が見込まれている。
続いて重賞3勝のフサイチホウオー、GⅠ朝日杯フューチュリティS優勝馬フサイチリシャールを紹介。供用2年目のシニスターミニスター、サブミーカー、本年初産駒デビューのミスキャスト、サンライズペガサスなども次々と展示され、最後は“日高の至宝”ブライアンズタイムが元気な姿を見せた。
最後に行われたのはレックススタッド。ニューフェイス2頭を加えた22頭の精鋭が披露された。
新種牡馬はラジオたんぱ賞2着馬のトーセンロッキーと、半兄にピットファイター、全妹にデアリングハートがいるスマートカイザーの2頭。両馬とも競走馬としては大成できなかったが、関係者の熱意でスタッドインとなった。素質の高さは折り紙付き。種牡馬としての活躍が期待されている。
そのほか、初産駒が2歳デビューを迎えるカルストンライトオ、ザッツザプレンティ、トーセンダンス、ヒシミラクルも公開。一面銀世界に包まれ、視界不良になったにもかかわらず、100名近い熱心なブリーダーが最後まで見守っていた。

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ