ニュース

中央 その他

設立20周年を祝う、日高装蹄師会祝賀会開催

2008年11月13日 15時57分

馬産地の装蹄師で組織される北海道日高装蹄師会の「設立20周年記念祝賀会」が11月11日夜、新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催され、会員や来賓など関係者約100名が出席し、20年の節目を盛大に祝った。
同装蹄師会は1989年に前身の日高装蹄師会が改組され発足。それまで装蹄師間の技術交流はなかったが、当時のJRA日高育成牧場長だった田中吉郎氏から「世界に通用する強い馬づくりには、産地全体の装削蹄技術向上が不可欠」と提案があり、組織された。設立当時20名だった会員は現在75名に増加。装蹄競技大会や研修会、講習会などで装削蹄技術の研究、会員相互の親睦を図るとともに、「うらかわ馬フェスタ」といった馬産地のイベントでは装蹄実演を行うなど、地域振興にも尽力している。
祝賀会で能登正則会長は「当時の馬産地は削蹄が主で蹄鉄を打つ馬が少なかったが、日高を取り巻く環境が変わり、装蹄技術も飛躍的に向上した」と設立当初を回顧。今後も「産地を支えるという重要な職務を肝に銘じ、質の高い競走馬を提供していきたい」と決意を新たにした。続いて、設立時から12年間、初代会長を務めた門別敏朗氏に感謝状と記念品を贈呈。労をねぎらった。
来賓で駆けつけたJRA日高育成牧場の朝井洋場長は「生産地のニーズに合った実践的な技術向上は皆様の活動の賜物。競走馬の生産育成を取り巻く環境は平坦ではないが、フットケアに関する正しい知識の普及のため共に努力していきましょう」とエール。日本装蹄師会や日高支庁からも祝福の言葉が贈られた。
祝宴では同装蹄会の活動を支援してきた所縁の人物がスピーチ。最後に、獣医師、装蹄師、栄養管理技術者らの連携を図るための施設、軽種馬生産技術総合研修センターが設置されるJBBA日本軽種馬協会静内種馬場の木村慶純場長が万歳三唱で閉め、会員一同、さらなる発展を誓った。

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ