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オークス馬ローブデコルテが引退、ノースヒルズMで繁殖入り

2008年11月13日 15時57分

昨年のオークス馬ローブデコルテ(牝4歳、父コジーン)が現役を引退し、来春から新冠町のノースヒルズマネジメントで繁殖生活に入ることになった。
同馬は2004年生まれの米国産馬。05年の米キーンランドセプテンバーセールにおいて18万ドルでノースヒルズマネジメントに落札され、栗東の松元茂樹厩舎の所属となった。
06年7月に函館で新馬戦を快勝。GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズではウオッカの5着、GⅠ桜花賞ではダイワスカーレットの4着に敗れたが、GⅠオークスでは直線一気の豪快な末脚でベッラレイアをハナ差退け、レースレコードで樫の女王の座に就いた。外国産馬として史上初のクラシック制覇を果たすと、今度は米国へ遠征。GⅠアメリカンオークスに出走し、5着と健闘した。しかし、帰国後は勝ち鞍を挙げることができず、今年10月19日の府中牝馬S(10着)を最後に繁殖入りが決まった。通算成績は18戦3勝(うち海外1戦)。
引退レース後に鳥取県の大山ヒルズで休養していた同馬は、10月30日に登録を抹消され、繁殖として繋養されるノースヒルズに到着。現在は小さいパドックに放され、来春の種付けに向け英気を養っている。「さすがGⅠを勝っているだけあって、賢くてとても前向きな気性を持っていますね」とはノースヒルズの福田洋志マネージャー。牧場の宝となるGⅠホースの凱旋に牧場スタッフも活気に溢れているという。
初年度の交配種牡馬にはアグネスタキオンを予定。「血統的にサンデーサイレンス系は何でも付けられますし、国内のトップ種牡馬を配合できるので楽しみ。良い母親になってくれれば」と愛馬を見つめていた。同期にはウオッカ、ダイワスカーレット、エイジアンウインズ、アストンマーチャン、スリープレスナイトらがいる“牝馬最強世代”のオークス馬だけに、関係者の期待は大きい。

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