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「HBAサマーセール」開催、5日間で約16億円売り上げ

2008年08月23日 14時16分

HBA日高軽種馬農協主催の「サマーセール/サラブレッド1歳」が8月18日~22日までの5日間に渡り、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールは5日間で1124頭が上場され、354頭が売却。売却総額は前年比9355万5000円減の15億9967万5000円、売却率は同1.22ポイント減の31.49%、平均価格は同8万2313円減の451万8856円と、馬インフルエンザ禍に揺れた昨年と比べて、すべて下回る結果となった。
最高価格馬は4日目に上場されたフローラルマジック2007(牝、父ザッツザプレンティ、販売申込者/新冠町・(有)武田牧場)で、2121万円。激しい競り合いの末、日高町の(有)ディアレストクラブが落札した。牝馬らしからぬ雄大な馬体と、半兄にナリタトップロード(G1菊花賞)、おじにマツリダゴッホ(G1有馬記念)などがいる血統背景に高い評価が与えられた。以下、バゴ産駒のホリノセレタ2007(牡、販売申込者/日高町・(有)法理牧場)が1596万円、プリサイスエンド産駒のシークレットアート2007(牡、販売申込者/日高町・中川浩典氏)が1575万円と続いた。
7月のセレクションセールから中3週の間隔で行われたサマーセール。初日は売却率が30%にも届かない25%で、平均価格も400万円を割り込み、関係者を冷や冷やさせたが、尻上がりに良くなり、総額では前年比1億円弱の減額でHBAの目標額を上回った。セールの結果に荒木正博HBA組合長は「セレクションセールからの悪い流れが続き、どうなるかと思ったが後半盛り返してくれた」とホッとした様子。「100点満点で75点くらい」と及第点を与えていた。セールを取り巻く環境は、市場取引馬所有奨励賞の廃止で「セリで馬を買うメリットがない」(購買者)という声も多いが、荒木組合長は「いろいろな面で努力して、市場振興を図りたい」と10月のオータムセールへ向け、気持ちを新たにしていた。

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