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伏兵スピリットワンが逃げ切る/アーリントンミリオン

2008年08月14日 20時18分

現時時間8月9日、米イリノイ州アーリントンパーク競馬場でG1アーリントンミリオン(3歳上、芝10F、7頭)が行われ、5番人気のスピリットワン Spirit One(牡4、仏P.ドゥメルキャステル厩舎、I.メンディザバル騎手)が逃げ切り勝ちを収めた。勝ち時計は2分2秒17、馬場状態は Firm(堅良)だった。
戦前の注目を集めていたのは南アフリカのマイク・デ・コック師が送り込んだアーキペンコ Archipenko。4月の香港G1クイーンエリザベス2世カップを制したのちは英国に転戦してG2サマーマイルSも制覇と、完全に本格化気配を示しており、ここでも単勝2.2倍の1番人気に推されていた。
レースは好スタートを切ったスピリットワンがハナを押さえ、直後のインコースをアーキペンコ Archipenko が追走。その外に愛A.オブライエン厩舎のマウントネルソン Mount Nelson(G1英エクリプスS)がつける展開となった。
最終コーナー、マウントネルソンが外からスピリットワンを追い上げて並ぶようにして最後の直線へ。ここで終始インコースを回っていた人気のアーキペンコはポケットに押し込まれてしまい、窮屈な体制になってしまう。
直線、スピリットワンが懸命に追いすがるマウントネルソンを二の脚でグイッと突き放す。内で末脚を全開にできないでいたアーキペンコだったが、直線半ばでようやく前が開くと、一完歩ごとにスピリットワンとの差を詰めたが、時すでに遅しだった。
スピリットワンが結局3/4馬身差で逃げ切って1着、アーキペンコは不完全燃焼の2着。さらに1馬身半差でマウントネルソンが3着に入った。
勝ったスピリットワンは父アナバーブルー Anabaa Blue、母ラヴァイシエール Lavayssiere、母の父シシオス Sicyosという血統の仏国産馬で、通算成績は18戦5勝。これまでフランスでG3・2勝を挙げており、今回が初のG1制覇となった。

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