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JRA生産関連奨励金、市場取引奨励賞を廃止

2007年11月30日 12時28分

JRAは11月19日、2008年度の事業計画を発表した。その中で生産関連奨励金は、市場取引奨励賞が廃止され、新たに牝馬奨励賞が設けられることが明らかになった。
市場取引奨励賞の廃止についてJRAは、「在厩頭数に対する市場取引馬の割合が増え、その役割は果たした」と判断。牝馬奨励賞の新設については、牝馬流通の促進を図るため、牝馬限定競走を除く新馬戦で1着になった内国産牝馬の馬主に30万円を交付することにした。来年の2歳新馬戦から適用される。
生産牧場賞については、前年から2900万円減額となる21億2700万円の予算を計上。G1(Jpn1)6競走(ダービー、宝塚記念、有馬記念、天皇賞・春秋、ジャパンC)は単価が2倍に増額され、特別競走は減額された。繁殖牝馬所有者賞は、前年から3700万円減額の26億200万円の予算が計上され、一部競走の単価が見直された。また、内国産馬所有奨励賞は前年と同額に据え置かれた。
産地では市場取引奨励賞の廃止の決定に対し、「馬の売買がセリにシフトしてきて、市場取引馬の頭数が増えたのだから仕方がない」と納得する一方で、「セリで購買するメリットがなくなることで、市場の売り上げに影響するのでは」と不安を口にする声も聞こえている。

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