ニュース

中央

史上2頭目の牝馬三冠馬スティルインラブ死亡

2007年08月02日 21時09分

JRAは2日、下河辺牧場(北海道日高町)で繋養中だったスティルインラブ(牝7歳)が、8月2日(木)7:00、小腸の腸重積(腸の一部が腸の中に滑り込み、腸が二重になってしまい、腸閉塞を引き起こす病気)のため死亡したとの連絡が下河辺牧場からあった、と発表した。
スティルインラブは、7月25日(水)15:00頃、急激な腹痛を起こしたため、三石のNOSAI日高三石家畜診療センターにて診察したところ、小腸ねん転と診断され、腸のねじれを直す開腹手術がなされた。その後、28日(土)に再び腹痛を起こし、小腸に数箇所の壊死した部分があると診断され、その箇所を切除して縫合手術を施し、順調に回復をしていたが、8月1日(水)20:00頃、三たび腹痛を起こし、2度の手術で体力も落ちており、本日7:00に永眠した。
02年11月のデビューから2連勝を飾った同馬は、桜花賞、続くオークスも快勝。秋の秋華賞も制し、86年のメジロラモーヌ以来17年ぶりとなる牝馬三冠を達成し、同年のJRA最優秀3歳牝馬に輝いた。
通算16戦5勝の成績を残し昨年、生まれ故郷である日高町の下河辺牧場で繁殖入り。今年2月19日には04年のダービー馬キングカメハメハを父に持つ初仔(牡)が誕生していた。子育ても上手で母親としても優秀。受胎も良く来年もキングカメハメハの産駒を出産予定だった。
◆前田幸治氏(ノースヒルズマネジメント代表取締役)「スティルインラブの突然の悲報に、ただただ驚いています。初仔を出産し良い母ぶりで、母としてのこれからの彼女にも大変期待をしておりました。牝馬三冠を達成し多くの喜びと感動を与えてくれたスティルが、こんなに早く逝ってしまい本当に残念です。最初で最後の産駒になってしまった当歳の牡馬に、彼女の分まで夢を託したいと思います。現役時代には苦しいことも多くあったので、ゆっくりと安らかに眠って欲しいと心から願っております」

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ