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高橋はるみ知事が屋内調教用坂路施設を視察(ホッカイドウ競馬)

2012年06月24日 21時20分

ホッカイドウ競馬を主催する北海道の高橋はるみ知事が6月15日、日高町の門別競馬場に新たに建設された屋内調教用坂路施設を視察した。
新設された坂路施設は全長900m、走路幅7m、帰り馬道幅3m。最大勾配は5.5%で、高低差は21mとなる。コースには自動ハロンタイム測定(600m)表示機や視目モニターTVを設置。ICチップ式計測機では一度に多頭数の計測が可能となる。走路には厚さ20cmの北海道産カラマツのウッドチップが敷き詰められている。
巨大施設の総工費は約6億9500万円。NAR地方競馬全国協会の馬産地再活性化緊急対策事業として約2/3が補助され、残りの1/3は北海道が負担した。昨年10月に着工し、今年3月23日に完成。5月14日から供用を開始し、今月15日までに同競馬場に在厩する857頭の約7割に当たる566頭が利用し、延べ利用頭数は4724頭と当初の計画を大きく上回っている。
外部からの利用は5月18日から開始。高橋知事の視察に合わせるかのように、この日初めて民間の育成場から5頭の競走馬がコース入りした。同競馬を運営するHRA北海道軽種馬振興公社では育成馬の調教が本格化する秋以降に利用頭数は増えると見込んでいる。
高橋知事は施設のゴール地点やモニター室から視察。井村勝昭HRA専務理事の説明を受けながら坂路調教の様子を見守った。坂路コースを駆け上がってきた人馬には「頑張ってください」と激励。その後、ゲストルーム、ポラリス☆ドーム、パドックなど場内の施設を精力的に回り、理解を深めた。
視察を終えた高橋知事は「強い馬づくりに向けて、冬場の調教改善、出走頭数の確保、馬産地の活性化、いろいろな効果を期待しているので、良い形でスタートが切れてうれしく思います。この坂路を最大限に活用しながら、ホッカイドウ競馬も今年、良い成果を出せれば」と納得顔で競馬場を後にしていた。

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