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名門メジロ牧場が解散、44年の歴史に幕

2011年05月29日 21時11分

天皇賞馬メジロティターン、牝馬三冠メジロラモーヌをはじめ、“メジロ”の冠名で数多くの活躍馬を送り出した洞爺湖町のメジロ牧場が、5月20日をもって解散した。
同牧場は1967年に開設。生産・育成した競走馬を所有するオーナーブリーダーとして事業を続けてきた。“メジロ”を冠名とした所有馬では、メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンでの父仔3代天皇賞制覇や、史上初の牝馬三冠となるメジロラモーヌの他、メジロパーマー、メジロライアン、メジロドーベル、メジロデュレン、メジロボサツ、メジロムサシ、メジロブライト、メジロベイリーといったG1(級)勝ち馬を輩出。長きに渡り日本競馬界を支えてきた。
しかし、近年は競走馬の成績が振るわず獲得賞金が減少。競走馬事業の継続が難しくなったことから、44年の歴史に幕を下ろすことになった。
これまで牧場名義で所有していた現役競走馬は、同牧場の専務取締役だった岩崎伸道氏の名義へ変更。今後は岩崎氏が代表を務める(株)レイクヴィラファームが牧場や繁殖牝馬、従業員の一部を引き継いで事業を継続する。
同牧場が組合員として所属していたIBBA胆振軽種馬農協では「創業以来、数々の名馬を送り出し、胆振地区の馬産レベル向上に大きく寄与してきました。それだけに残念でなりません」と話していた。なお、余生を送っていたメジロパーマー、メジロライアンなどの功労馬は、同ファームに繋養され、引き続き見学が可能という。

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