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ウイニングチケットとビワハヤヒデが函館競馬場でお披露目

2010年07月29日 15時55分

1993年のダービー馬ウイニングチケット(セン20歳、父トニービン)と菊花賞馬ビワハヤヒデ(牡20歳、父シャルード)が7月25日、函館競馬場のパドックに登場し、ファンに元気な姿を披露した。
2頭はともに92年9月13日に初勝利。クラシック戦線では皐月賞馬ナリタタイシンと“3強”を形成し、それぞれ1冠ずつを分け合った。同期のライバルが競馬場で対面するのは、2頭の引退レースとなった94年のG1天皇賞・秋以来16年ぶり。パドックでは互いを意識するかのように対角線上を周回し、“戦友”との再会を懐かしんだ。
お披露目にはウイニングチケットで悲願のダービージョッキーとなった柴田政人現調教師、ビワハヤヒデの手綱を取った岡部幸雄元騎手も登場。ゆっくりと落ち着いて歩く愛馬に柴田師は「久しぶりに会ったが、20歳とは思えないほど若々しい。今すぐにでも競馬に使えるのではないかと思うほど」と笑顔。現役時よりすっかり白くなった馬体で興奮気味に周回を重ねるパートナーに岡部元騎手は「現役の時はとにかくおとなしかった。20歳でこの元気さには驚いた。長生きしてほしいね」と思い出話に花を咲かせた。
両馬は95年に種牡馬入り。ウイニングチケットはベルグチケット(G3フェアリーS)を、ビワハヤヒデはサンエムエックス(G2日経新春杯2着)などを送り出し、ともに2005年に種牡馬を引退した。現在、ウイニングチケットは浦河町のうらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)で、ビワハヤヒデは日高町の日西牧場で、BTC軽種馬育成調教センターの「引退名馬けい養展示事業」の助成を受け、功労馬として余生を送っている。
なお、同競馬場ではG3函館2歳Sが行われる8月8日にも名馬招待イベントを実施。92年の皐月賞、ダービーを制した2冠馬ミホノブルボンが登場し、函館開催フィナーレに花を添える。

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