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阪神3歳牝馬S優勝馬ヤマカツスズランが死亡

2010年07月22日 16時05分

1999年のJRA最優秀旧3歳牝馬ヤマカツスズラン(牝13歳、父ジェイドロバリー)が7月2日、小腸結腸疾患のため繋養先だった新ひだか町の岡田牧場で死亡したことが分かった。同馬は6月に小腸の疾患を発症。3度の手術を行うなど懸命な治療が続けられたが、最期は静かに息を引き取ったという。
ヤマカツスズランは99年のひだかトレーニングセール出身馬。浦河町の岡崎牧場から上場されると、1050万円で取引された。同年8月にデビューし、2戦目で初勝利。暮れの阪神3歳牝馬Sを3連勝で制し、国内トレーニングセール出身馬として初のG1ホースとなった。
春のクラシックは骨折のため棒に振ったが、古馬になってG3クイーンS、G3マーメイドS、G3全日本サラブレッドCを制覇。けれんみのない逃げでファンを魅了し、通算26戦6勝(うち地方5戦1勝)の成績を残した。
現役引退後は岡田牧場で繁殖入り。初仔のヤマカツブライアンはG2兵庫チャンピオンシップ2着などオープンで活躍、2番仔のヤマカツオーキッド(OPコスモス賞)、3番仔のヤマカツマヤリス(JRA1勝、現役)と、デビューした産駒がすべて勝ち上がるという名繁殖ぶりを発揮していた。今年3月に生まれたフジキセキの牡駒が最後の産駒となる。
同牧場の岡田隆寛代表は「仔出しも優秀で、子育ても上手な素晴らしい繁殖でした。まだ13歳と若かったので何とか助けてあげたかったのですが、残念でなりません。安らかに眠ってほしいです」と冥福を祈っていた。なお、同馬の墓石は新ひだか町の桜舞馬公園(オーマイホースパーク)か、同牧場の敷地内に建てられる予定となっている。

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