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「HBAセレクションセール」17.5億円を売り上げ

2010年07月22日 16時05分

HBA日高軽種馬農協が主催する選抜市場「セレクションセール/サラブレッド1歳・当歳」が7月20、21日に、新ひだか町の北海道市場を舞台に開催された。セリでは1歳・当歳合わせて347頭が上場され、164頭が売却。売却総額は前年比1711万5000円アップの17億4856万5000円、売却率は同5.08ポイント増の47.26%、平均価格は同47万6982円アップの1066万1982円だった。
初日に行われた1歳市場。一昨年から始めた前日展示もバイヤーに認知され、19日の下見日は多くの関係者で賑わった。午前10時からスタートしたセリでは245頭が上場され、141頭が売却。売却総額は前年比2億3110万5000円増の15億3216万円、売却率は同2.78ポイントアップの57.55%、平均価格は同100万9906円増の1086万6383円を記録した。
最高価格は、G3函館スプリントSなどを制したビーナスラインの全弟であるホクトペンダント21(牡、父フジキセキ、販売申込者/浦河町・(有)酒井牧場)で2835万円。複数のバイヤーによる競り合いの末、日高町の(有)ローズヒルが落札した。続いて、マルカフェニックス(G2阪神C)の半弟ミスカースティーの21(牡、父アグネスタキオン)が2625万円、ゴールデンダリア(G3新潟大賞典)の半弟ナイストレビアン2009(牡、父ブライアンズタイム)と、ファイトガリバー(G1桜花賞)の孫オールマイティの2009(牡、父キングカメハメハ)が2415万円と続いた。
種牡馬別ではキングカメハメハが9頭で総額1億3608万円を記録しトップ。バイヤーではJRA日本中央競馬会が総額8599万5000円で10頭を購買した。
2日目の当歳市場では102頭が上場され、売却頭数はわずか23頭。売却総額は前年から半減の2億1640万5000円、売却率は前年比0.91ポイント減の22.55%、平均価格は同191万7271円ダウンの940万8913円と大きく数字を落とした。
最高価格は、ゼンノロブロイ産駒のサンターナズソング2010(牡、販売申込者/新冠町・村上雅規氏)で2331万円。東京都のグローブエクワインマネージメント(有)が競り落とした。
種牡馬別では3頭売却されたマンハッタンカフェがトップ。バイヤーでは3頭を総額3307万5000円で購買した深見富朗氏がトップとなった。
2日間を通し荒木正博HBA組合長は「1歳は目標14億円の売り上げをクリアしたので良かった。できれば売却率も6割を超えたかったが、100点満点で80点はあげたい」と評価。低調に終わった当歳については「セレクトセールのように良質の馬が出れば売れるのだが、上場馬の質が揃わなかった。不要という声もあるが、組合としては止めるのは難しい。魅力ある馬を上場するよう努力するしかない」と今後の課題を口にした。

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