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“芦毛の怪物”オグリキャップが死亡

2010年07月08日 15時23分

1980年代後半に競馬ブームを巻き起こし、“芦毛の怪物”と称されたオグリキャップ(牡25歳、父ダンシングキャップ)が7月3日午後、繋養先だった新冠町の優駿スタリオンステーションで死亡した。同馬は放牧中に右後肢を骨折。すぐに治療を受けたが症状が重く、安楽死の措置が取られた。
オグリキャップは笠松公営からJRAに移籍し、G1有馬記念2回、G1安田記念、G1マイルチャンピオンシップなどJRA重賞12勝を挙げたアイドルホース。ひたむきに走る姿がファンの感動を呼び、競馬を一気にメジャーなスポーツに変えた。
91年1月に競走馬登録を抹消。総額18億円のシンジケートが結成され、優駿SSで種牡馬入りした。同SSには、見学ツアーが組まれるなどして大勢のファンが押し寄せ、観光名所のひとつとなった。
主な産駒はオグリワン(G3小倉3歳S2着)、アラマサキャップ(G3クイーンS2着)。種牡馬としては周囲の期待に応えることができず、2007年の種付けを最後に事実上種牡馬を引退していた。現3歳のミンナノアイドル(牝、美浦・尾関知人厩舎)が最後の産駒となる。
同SSでは今年5月からオグリキャップの見学を再開したばかり。連日多くのファンが訪れていただけに、関係者のショックは計り知れない。事務局・(株)優駿の村田繁實代表は「最期は大往生だったかと思います。これまでオグリキャップを愛していただき、ありがとうございました。これだけファンに愛された馬はいないと思います」と話していた。
なお、同SSでは競馬界に多大なる功績を残した同馬を偲び、7月29日午前11時から新冠町の新冠レ・コード館で「お別れの会」を行う。

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