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JRA2歳新馬戦スタート、新種牡馬勢が初勝利

2010年06月24日 16時36分

2011年のクラシックに向け、JRA2歳新馬戦が6月19日、阪神・福島・函館の各競馬場でスタートした。19日の福島ではスズカマンボ産駒のマルタカシクレノン(牡2歳、美浦・清水美波厩舎)が、同じく19日の函館ではスニッツェル産駒のルリニガナ(牝2歳、美浦・伊藤大士厩舎)が、翌20日の福島ではソングオブウインド産駒のコットンフィールド(牡2歳、美浦・和田正一郎厩舎)が優勝。今年が本邦初年度産駒デビューとなる2歳新種牡馬勢が相次いで初勝利を挙げた。
僅かな時間差で2歳新種牡馬のJRA初勝利を挙げたスズカマンボ(牡9歳、父サンデーサイレンス)は05年の春の天皇賞馬。ほかG3朝日チャレンジCなど現役時19戦4勝の成績を収めた。引退後の07年に新ひだか町のアロースタッドで種牡馬入り。初年度は96頭に種付けし、70頭が血統登録されている。
新種牡馬勝ち上がり第一号の知らせに同スタッドは「幸先の良いスタートが切れて嬉しい。このまま順調に勝利を重ねていければ」と笑顔。今シーズンは70頭を超す交配を済ませているが、シーズン終盤の追い込み需要を期待していた。
一方、函館で勝ち名乗りを挙げたスニッツェル(牡8歳、父リダウツチョイス)は豪G1オークレイプレートなど重賞4勝を挙げた豪州トップスプリンター。豪チャンピオンサイアーに輝くリダウツチョイスの後継として07年にシャトル供用された。初年度は85頭に種付けし、49頭が血統登録。豪州からのシャトルが難しいためここ3シーズンは来日していないが、産駒の快走により来シーズンは呼び戻されるかもしれない。
また、新種牡馬の中で3頭目の初勝ちを飾ったソングオブウインド(牡7歳、父エルコンドルパサー)は06年の菊花賞馬。メイショウサムソンの三冠を阻止し、エルコンドルパサー産駒最初のG1ウイナーとなった。初年度は101頭に種付けし、52頭が血統登録。現在、新冠町の優駿スタリオンステーションで繋養されている。
今年の2歳新種牡馬は30頭。ディープインパクト、ハーツクライ、ロックオブジブラルタル、デビッドジュニアといった“ビッグネーム”も控えており、今後のフレッシュマンサイアーチャンピオン争いから目が離せなくなりそうだ。

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