今シーズンから日高町のダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで種牡馬として繋養されていたコマンズ(牡14歳、父デインヒル)が5月25日、豪州へ帰国した。
同馬は全兄にデーンウイン(豪3歳チャンピオン)、おじにオクタゴナル(豪年度代表馬)などがいる豪州産馬。G3STCミサイルSなど豪15戦4勝の成績を残した。2000年に豪州で種牡馬入りし、02年は仏国でも供用。すでに南半球ではパープル(G1STCストームクイーンS)、スキルド(G1AJCシャンペンS)など、5頭のG1ホースを送るトップスタリオンとして人気を集めている。
20日に同SCスタッフらに見送られ、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場で出国検疫に入った同馬は、オランダ経由のフライトで豪州到着は約1カ月後。日本初供用の今シーズンは期限ギリギリまで“仕事”に励み、64頭に種付け。2月に来日してわずか4カ月間の滞在だったが、充実した日々を過ごした。
同SCスタリオンオペレーションディレクターのシェーン・ホーラン氏は「コマンズは豪州でも有名な種牡馬の一頭。今年、シェイク・モハメドがJRAの馬主免許を取得できたこともあり、コマンズのようなトップスタリオンで強い馬を生産したいという意図でシャトルが実現しました。豪州でも産駒が活躍しているので、今後は日本での産駒も楽しみにしています」とコメント。来シーズンの再来日を心待ちにしていた。