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HBAトレーニングセール開催、市場レコードを記録

2010年05月28日 12時46分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場、「トレーニングセール/サラブレッド2歳」が5月25日、札幌市のJRA札幌競馬場で開催された。セールでは179頭(牡103頭、牝76頭)の若駒が上場され、100頭(牡60頭、牝40頭)が売却。売却総額は前年比1億2915万円アップの5億9283万円、売却率は同比4.69ポイントダウンの55.87%、平均価格は同比53万6672円アップの592万8300円だった。上場頭数が増えたため売却率こそ低下したが、4年ぶりに5億円の大台を突破し、1997年に始まったHBA2歳セール最高の売り上げを記録した。
最高価格となったのは初年度産駒からオークス馬を出すなど大ブレーク中のゼンノロブロイ産駒、トネスボウス2008(牡、販売申込者/日高町・門別牧場)で5565万円。複数のバイヤーから声が掛かる激しい争奪戦の末に、東京都のグローブエクワインマネージメント(有)が競り落とした。同セールで5000万円を超える取引馬が出るのは初めてのこと。わが国のトレーニングセール史上6番目の高額取引馬となった。
以下、キングカメハメハ産駒のホーネットピアスの2008(牡)が2730万円、タニノギムレット産駒のウィーンコンサート08(牡)が2625万円。牝馬ではタイキシャトル産駒のグラシア2008が1050万円で最高だった。また、団体購買では岩手県馬主会が12頭(牡6頭、牝6頭)を総額5733万円で、KRA韓国馬事会が牝馬3頭を総額609万円で購入。セールを下支えした。
今年からセール前日に下見日を設けた同セール。時間的な余裕もあり、レースを終えたJRAの調教師、馬主ら多くの関係者が足を運んだ。HBA荒木正博組合長は「初めての試みだったが予想以上の効果があった。来年は下見時間の延長を考えたい」とニッコリ。バイヤーからも「いままでよりじっくりと馬を見ることができた」と好評だった。
セール当日は天候に祟られた。朝からの公開調教、午後からのセリも雨が断続的に降り続く空模様。雨よけのテント、ストーブを用意したが、購買者は震えながらのセール参加となった。荒木組合長は「来年はセリ会場の位置を移動するなどの対応を考えたい」とコメント。5億円を超える売り上げを記録したセールに関しては「高額馬に助けられた部分はあったが、この経済情勢の中健闘したと思う」と合格点を与えていた。

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