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セレクションセールの実馬検査を実施

2010年05月13日 15時07分

HBA日高軽種馬農協は5月6日から11日にかけ、「セレクションセール/サラブレッド1歳」の上場馬を選定する「セレクションセール1歳実馬検査」を実施した。
同セールは良質な1歳馬が一堂に会する、HBA北海道市場の“エース的”セール。血統、馬体などの厳しい選定基準を満たした馬だけが上場を許されるというセールで、例年、売却率、平均価格ともに高い数字を残している。過去の取引馬からはセイウンワンダー(G1朝日杯フューチュリティS)、ロジック(G1NHKマイルC)、メルシーエイタイム(JG1中山大障害)、アントニオバローズ(G3シンザン記念)といった数多くの重賞ウイナーが誕生。市場振興にも大きく貢献している。
今年の申込頭数は、ほぼ昨年並みの510頭。1歳が初年度産駒となるケイムホームやダイワメジャー、昨年のチャンピオンサイアーのマンハッタンカフェ、人気のキングカメハメハなど、約90頭の種牡馬の産駒が名を連ねた。
検査は2班に分かれて実施。HBAの役職員が早朝から夕方まで、繋養牧場を一軒一軒訪問して行われた。牧場ではセリ本番と同じように準備。検査員が到着すると緊張した面持ちで自慢の若駒を披露した。検査では馬体、発育状態、歩様、癖などを確認。みな真剣な表情で対象馬の一挙手一投足に気を配った。
検査を終えた牧場関係者は「毎年のことながら、いつも緊張しますね。セレクションセールに上場できるのとできないのでは大違いですから。今できることにベストを尽くしたので、あとは朗報を待ちたいですね」とホッとした様子。立派に振る舞った愛馬をねぎらっていた。
上場馬は5月17日に行われる「セレクションセール選考委員会」で決定。HBAが定める「セレクションセール上場馬選定基準」に該当する項目の多い馬が優先されるという。HBA市場事業部では「申し込まれる方もセレクションセールに見合う馬を出されているので、素晴らしい馬が多かったですね。これから選定に入りますが、眠れぬ夜が続きそうです」とうれしい悲鳴を上げていた。
なお、セールは7月20日に新ひだか町の北海道市場で開催。最大で250頭程度の上場を予定している。

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