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天皇賞馬バブルガムフェローが死亡

2010年04月29日 14時45分

1996年の秋の天皇賞馬で、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに種牡馬として繋養されていたバブルガムフェロー(牡17歳、父サンデーサイレンス)が4月26日午後8時40分、肺炎のため死亡した。
同馬は先月あたりから熱発を繰り返し、体調が悪化。苫小牧市の社台ホースクリニックで診察の結果、肺炎と診断された。その後、種付業務を完全休養して治療に専念していたが、ついに回復することなく、最期は倒れるとすぐに息を引き取ったという。
バブルガムフェローは95年10月にデビュー。2戦目で勝ち上がると3連勝でG1朝日杯3歳Sを制し、最優秀3歳(現2歳)牡馬に輝いた。年が明けて皐月賞トライアルのG2スプリングSを快勝して4連勝を達成。クラシック制覇の期待が懸かったが、皐月賞前に骨折が判明したため、春は休養を余儀なくされた。秋は距離適性を考慮して菊花賞へ向かわず、G1天皇賞・秋に出走。マヤノトップガンやサクラローレルといった歴戦の古馬を退け、JRA史上初の4歳(現3歳)馬による盾制覇を成し遂げた。古馬になるとG2鳴尾記念、G2毎日王冠を制覇。通算13戦7勝、総収得賞金5億5443万円の成績を残した。
現役引退後の98年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。翌99年からは2シーズン豪州へ渡り、シャトルスタリオンとしても供用された。04年にブリーダーズSSへ移動。国内ではアッパレアッパレ(G2名古屋グランプリ)、アーリーロブスト(G3京成杯)、マイネルボウノット(G3佐賀記念)、オノユウ(G3エーデルワイス賞)などを、海外ではロッカバブル(G1Te ArohaブリーダーズS)、コンフェクショナー(G2VRCクレイグリーS)、キャンディヴェイル(G2MVRCサンラインS)といった重賞ウイナーを送り出した。
芝・ダート兼用で、万能型のサンデーサイレンス後継として人気が高く、昨年までの12シーズンで1546頭に種付け。今シーズンの種付頭数は7頭だった。事務局である(株)サラブレッドブリーダーズクラブの遠藤幹氏は「まだ若いのに残念でなりません。これまで同馬を応援して下さったたくさんのファンの方々、ご支援いただいた馬主はじめ関係各位にお礼申し上げます」と愛馬の冥福を祈っていた。

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