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「BTC育成調教研修」修了、27期生20名が旅立ち

2010年04月22日 16時59分

浦河町のBTC軽種馬育成調教センターが行っている「育成調教技術者養成研修」の第27期修了式が4月16日、同センター軽種馬診療所2階で開かれ、1年間のカリキュラムを終えた研修生20名が旅立ちの日を迎えた。
27期生の研修は昨年4月に開講。1年に及ぶ研修で503時限の騎乗・実技研修、73時限の学科のほか、民間牧場での実習やJRA育成馬を用いての馴致実習、種馬場・牧場見学などを通し、育成調教技術者として就労するための基礎的な知識・技術を学んできた。研修の合間には町民乗馬大会や浦河競馬祭、JRA育成馬展示会といったイベントにも参加。地域の人たちと交流することで社会勉強もしてきた。
その集大成として修了式前には、BTCの800m馬場で実技査閲を実施。27期生の父母や就労先の牧場関係者約100名が見つめる中、見事な手綱捌きで研修馬を操り、研修の成果を披露した。
修了式では伊藤克己BTC理事長が「ここで学んできたことを基礎に、周囲から認められるような立派な技術者になってください」と、研修生ひとりひとりに修了証書と記念品を授与。来賓の池田拓浦河町長、朝井洋JRA日高育成牧場長らからは「教官や関係者に感謝し、初心を忘れず夢に向かって頑張ってほしい」とエールが送られた。
16歳から29歳までの27期生は、道内はもとより、全国各地の軽種馬生産育成牧場に全員が就職する。浦河町のアクティファームに就職する新潟県出身の佐藤駿さんは「最初は辛いことばかりだったが、仲間たちの助けがあってやってこれた。世界に誇れる馬をつくってみたい」。同じく浦河町の森本ステーブルに就職する南早穂さんは「ここまで20人で来れたことを嬉しく思う。周囲に信頼されるホースマンになりたい」と決意を新たにしていた。
同研修は、世界に通用する強い馬づくりに欠かせない人材を養成するために1992年に開講。これまでに約300名の人材を送り出し、日本産馬のレベルアップに貢献している。

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