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種牡馬テイエムサンデーが急死

2010年04月15日 15時44分

2003年のG3シルクロードSを制したテイエムサンデー(牡14歳、父サンデーサイレンス)が4月10日、種牡馬として繋養されていた日高町のHBA日高軽種馬農協門別種馬場で急死した。同馬は4月上旬に頚椎を損傷。スタッフによる懸命の治療が続けられたが、自力で立ち上がることができなくなり、獣医の診察の結果、予後不良と診断されたため、安楽死処分がとられた。
同馬の競走成績は38戦8勝。重賞勝ちはサニングデール、カフェボストニアンらを差し切ったシルクロードSだけだが、3歳から7歳まで5シーズンに渡り活躍し、短距離重賞戦線で堅実な成績を残した。総収得賞金は2億3402万6000円。
現役引退後の04年に同種馬場で種牡馬入り。個人所有のため配合頭数には恵まれなかったが、07年に初年度産駒がデビューするとディアヤマトがG2兵庫ジュニアグランプリを制覇。孝行息子の登場で種牡馬としての名声を高めた。その後もJRAでテイエムダイアナ、テイエムハエゲナといった勝ち馬を輩出。サンデーサイレンスの後継として活躍していた。
今シーズンの種付頭数は0頭。今春生まれる当歳がラストクロップとなる。関係者は「少ない産駒にもかかわらず、活躍馬を出す優秀な種牡馬でした。黒光りする馬体、人や馬を威嚇しながら放牧地を歩く姿は父サンデーサイレンスそっくりでした。残念ですが安らかに眠ってほしい」と早すぎる死を惜しんでいた。

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