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「JRA育成馬展示会」開催、56頭をお披露目(浦河)

2010年04月15日 15時43分

浦河町のJRA日高育成牧場で4月12日、「JRA育成馬展示会」が開催され、たくましく成長した2歳馬56頭が、馬主、調教師、生産者ら競馬関係者約250人の前に披露された。
JRAは昨年、九州市場、八戸市場、セレクトセール、セレクションセール、サマーセールと、全国で行われた1歳市場で80頭を購買。80頭はJRA育成馬として日高育成牧場と宮崎県のJRA宮崎育成牧場において、育成調教に関する技術開発、調査研究や普及を目的に、約10カ月に渡る後期育成を施されてきた。
育成馬は主にJRAブリーズアップセールで売却。昨年は上場された76頭すべてが売却されるという驚異的な成績を残した。その昨年の売却馬のうち、70頭がJRAに登録。4月5日現在で65頭が出走し、エスカーダ(クリスマスローズS)、ロジフェローズ(春菜賞)など14頭で16勝を挙げている。
展示会では、同牧場で育成調教された56頭を披露。続いて、5頭を除く51頭の騎乗供覧が行われた。
開会式で同牧場の朝井洋場長は「JRAの育成の基本方針である、人と馬の信頼関係を構築した上で馴致育成してきました。各馬の成長と体調に合わせた調教、飼養管理に努め、前年より1週早く坂路調教に入るなど、順調にトレーニングを積んできました。今年も例年に勝るとも劣らない素質馬が揃っています」と挨拶。比較展示では馬主や調教師が資料を片手に馬体をチェックする姿や、競走馬らしい体つきになった愛馬との再会を懐かしむ生産者らがいた。中でも注目を集めたのは、現2歳がファーストクロップとなるディープインパクト産駒のタイランツフェイムの08(牝、購買価格1575万円)。取り囲んだギャラリーは父のイメージとダブらせるように見つめていた。
展示後はD1600㍍の馬場で騎乗供覧を実施。ラスト1ハロン12秒台をマークする馬が続出し、仕上がりの早さをアピールした。また、育成馬にはBTC軽種馬育成調教センターの育成技術者養成研修の27期生も騎乗。見事な手綱さばきで1年間の研修の成果を披露した。
この日展示された育成馬は18日に同牧場を出発し、19日にセリ会場である中山競馬場へ入厩。26日の「2010JRAブリーズアップセール~第6回JRA育成馬調教セール~」に上場される。同セールには75頭(欠場5頭)が上場予定。名簿はすでにJRA馬主に配布されている。当日は馬主受付が午前8時15分、騎乗供覧が午前9時、セリ開始が午後1時。セールはグリーンチャンネルでも放映される。
上場馬に関する詳細は、JRA育成馬サイト(http://jra.jp/training/)、問い合わせはJRA馬事部生産育成対策室(℡.03-5785-7540)まで。

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