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桜花賞馬キストゥヘヴンの初仔が誕生

2010年04月08日 17時00分

2006年の桜花賞馬で、昨年から白老町の社台コーポレーション白老ファームで繁殖生活を送っているキストゥヘヴン(牝7歳、父アドマイヤベガ)の待望の初仔が3月18日、元気に産声を上げた。
石垣節雄繁殖主任ら牧場関係者が見守る中で誕生したのは、新種牡馬チチカステナンゴ(牡12歳、父スマドゥン)を父に持つ鹿毛の牡馬。初めての出産にもかかわらず、「驚くほどスムーズで安産だった」(石垣主任)という。
心配された子育てに関しても、最初の1週間は過保護なほど可愛がり、人間が近づくと威嚇するほどだったが、すぐに経験豊富なベテラン繁殖牝馬のように変化。頭の良さを見せた。“長男”も人間やカメラに近づいていくなど好奇心旺盛。親に甘えてばかりいることなく、放牧地を所狭しと軽やかに駆け回っていた。
初仔の印象について石垣主任は「キストゥヘヴンの子供の頃は知らないですし、チチカステナンゴの産駒も数頭しか見ていないのでよく分かりませんが、キリッとした顔立ちは母親似、スラッとした脚先の軽さは父の影響が出ているのではと思います」と満足顔。愛馬の成長に目を細めていた。
キストゥヘヴンは04年のHBAオータムセールにおいて1018万5000円で購買された市場取引馬。美浦の戸田博文厩舎からデビューすると4戦目で初勝利を挙げた。続くG3フラワーCで重賞初制覇。6番人気で出走したG1桜花賞では、強烈な追い込みで突き抜け、桜の女王に輝いた。その後は勝てないレースが続いたが、5歳秋にG3京成杯オータムHで2年5カ月ぶりに重賞を制覇。引退レースとなった昨年のG3中山牝馬Sで重賞4勝目を挙げ、自らの花道を勝利で飾った。通算成績は27戦5勝(うち海外1戦)。
アドマイヤベガが残した貴重なG1ウイナーの繁殖だけに、その産駒には大きな期待が懸けられている。

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