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天皇賞馬アドマイヤジュピタに初仔が誕生

2010年03月11日 15時40分

2008年の春の天皇賞馬アドマイヤジュピタ(牡7歳、父フレンチデピュティ)の初年度産駒の一頭が2月15日、新冠町の秋田牧場で誕生した。
牧場関係者が見守る中生まれたのは、アイアイボタン(牝8歳、父アドマイヤベガ)を母に持つ鹿毛の牝馬。おじにアルアラン(G2オグリキャップ記念)、いとこにメトロノース(G3北海道2歳優駿)、近親にユーワフォルテ(G3新潟大賞典)などがいる牧場期待の星だ。
アドマイヤジュピタは03年のJRHAセレクトセール出身馬。(有)ノーザンレーシングから上場され、4305万円で近藤利一氏に購買された。05年11月にデビュー。3戦目で初勝利を挙げた。骨折のためクラシックは棒に振ったが、復帰後4戦目となった07年11月のG2アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇。さらに翌年のG2阪神大賞典で2つ目の重賞を制すると、続くG1天皇賞・春で同期の2冠馬メイショウサムソンをアタマ差退け、G1初制覇を果たした。
14戦7勝の成績を残し、昨年、安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。成功種牡馬フレンチデピュティの後継として人気を集め、供用初年度から94頭の種付頭数を記録した。しかし、受胎率が芳しくなかったため、1シーズン限りで種牡馬を引退。今春生まれる産駒が最初で最後の世代となる。
放牧地を元気いっぱいに駆け回る愛娘に、同牧場の秋田俊彦代表は「身体が柔らかく、脚元もしっかりしています。父のアドマイヤジュピタは現役の時から注目していたので、この仔も無事に育ってくれたらいいですね」と希少価値のある産駒に夢を託していた。

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