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オークス馬ローブデコルテの初仔が誕生

2010年03月04日 15時17分

2007年のオークス馬ローブデコルテ(牝6歳、父コジーン)の待望の初仔が2月3日午後7時頃、繋養先である新冠町のノースヒルズマネジメントで無事誕生した。
福田洋志マネージャーら牧場スタッフが見守る中、産声を上げたのは、08年チャンピオンサイアーに輝いたアグネスタキオンを父に持つ芦毛の牝馬。1月26日の予定日から1週間ほど遅れたものの、父のラストクロップとなる貴重な跡取りだけに牧場の喜びは大きい。
ローブデコルテは04年生まれの米国産馬。05年の米・キーンランドセプテンバーセールにおいて、18万ドルで(有)ノースヒルズマネジメントに落札された。牝馬で史上3頭目のダービー馬となったウオッカ、牝馬として37年ぶりにG1有馬記念を制したダイワスカーレット、3歳の身でG1スプリンターズSを逃げ切ったアストンマーチャンらと同期の“牝馬最強世代”の一頭。G1桜花賞ではダイワスカーレットの4着に敗れたが、G1オークスでは直線一気の豪快な末脚でベッラレイアをハナ差退け、レースレコードで外国産馬初となる樫の女王の座に就いた。その後、米G1アメリカンオークスに遠征し5着と健闘。08年のG3府中牝馬Sを最後に現役を引退し、繁殖入りしていた。
十分に余力を残しての繁殖入りだったため、受胎後も順調に経過。初産とは思えないほど立派なお腹になり、お産もスムーズだったという。心配された子育ても「出産前はかなりナーバスになっていましたが、子供を産んでからは顔つきが優しい母親の顔になりましたね」と福田マネージャー。まだ深く残る雪の上を元気に駆け回る母仔に目を細めていた。
母仔2代オークス制覇、そして母が成し得なかった海外G1制覇の期待が高まるが、「まずはこのまま順調に成長してほしいですね」と2年後のデビューを楽しみにしていた。なお、今春の配合種牡馬は昨年のチャンピオンサイアー、マンハッタンカフェを予定しているという。

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