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「初午祭」矢刺しの神事、人馬の安全を祈願

2010年02月04日 15時38分

平取町の義経神社で2月1日、「初午(はつうま)祭」が行われ、参列した約100名の軽種馬関係者が人馬の無病息災と愛馬必勝を祈願した。今年の邪気を払う「矢刺しの神事」では、ホッカイドウ競馬の北海道調騎会会長で、60歳の年男である若松平調教師が行事者を担当。馬上から今年の鬼門とされる「申(さる)」=南西の方角へ向け、3本の破魔矢を放った。
初午祭は、同神社の御祭神の源義経が騎馬武者として馬を大事にした故事と、日高地方が馬産地であることにあやかり、毎年2月の初午の日に執り行われる伝統行事。30数年の歴史があり、祈願すれば願いが叶うといわれている。
参列者は神馬とともに境内を練り歩いた後、神殿で祝詞を奏上。人馬の安全、活躍を祈った。その後、直垂(ひたたれ)を身にまとった若松調教師が馬上から天高く破魔矢を3射。「破魔矢を拾った人には今年一年幸運が訪れる」とされることから、参列者は競うように矢の争奪戦を繰り広げた。
そのうちの1本を手に入れた川島歩さんは、ホッカイドウ競馬の元騎手で、川島洋人騎手の夫人。自身も厩舎で働いていることもあり、「主人ともどもケガなく、シーズンを送りたいです」と笑顔を見せていた。
行事者の若松調教師は「1本目はホッカイドウ競馬の収支均衡と存続を、2本目は各馬主の愛馬の活躍を、3本目は各生産者の出産の安全を祈願しました」と、大役を終えた感想を話した。

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