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ジェイエス繁殖馬セール開催、売却率は前年比アップ

2010年01月28日 19時38分

新ひだか町の競走馬総合商社、(株)ジェイエスが主催する「ジェイエス冬季繁殖馬セール2010」が1月27日、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは65頭(受胎馬23頭、空胎馬42頭)が上場され、42頭(同13頭、同29頭)が売却。売却総額は8970万1500円(前年1月1億276万3500円)、売却率は64.62%(同63.04%)、平均価格は213万5750円(同354万3569円)と、前年の1月開催時と比べ総額、平均価格こそ下がったが、売却率は前年を上回る数字を残した。
最高価格となったのは、クロフネを受胎したマンデームスメ(牝11歳、父サンデーサイレンス、販売者/様似町・ホウセイ牧場)で2152万5000円。複数のバイヤーから声がかかる活発な競り合いの末、新冠町の(有)ビッグレッドファームが落札した。同馬は現役時、北九州短距離Sなど6勝を挙げた快速馬で、この日、唯一の“1000万円超”となった。空胎馬では昨年11月に競走馬登録を抹消した未供用馬のネイチャートレイル(牝6歳、父フレンチデピュティ)が735万円でトップ。同馬を含め36頭上場された未供用馬は26頭に買い手が付き、セールを下支えした。
同セールは国内唯一の繁殖馬を対象とした公設市場。出産・種付シーズンを目前に控えた冬季セールは、競走馬登録を抹消し今春から繁殖入りする未供用馬のマーケット拡大を目的に、08年から開催している。3年目の今年は過去最多の頭数がエントリー。新たな市場を確立しつつある。
同社の藤原悟郎代表は「経済情勢が悪い中、金額的には落ちましたが、売却率は去年より良かったので健闘していると思います」と納得の表情。定着した1月開催については「今後は馬主会などへ積極的にプロモーションを展開して、潜在需要を掘り起こしていきたいですね」と新たな目標を掲げていた。

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