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日本産馬ジョリーズシンジュがLG1制覇(シンガポール)

2009年06月04日 14時10分

5月31日にシンガポールのクランジ競馬場で行われたG1パトロンズボウル(芝1400㍍、総賞金約3300万円)において、日本産馬のジョリーズシンジュ(牝4歳、高岡秀行厩舎、父ジョリーズヘイロー)が優勝する快挙を成し遂げた。
日本産馬がシンガポールのG1レースを制したのは、2006年、07年にシンガポール航空国際Cを勝ったコスモバルク、シャドウゲイト、昨年11月のシンガポールゴールドC(LGⅠ)優勝のエルドラド以来4頭目。ホッカイドウ競馬から03年に同国の調教師に転身した高岡調教師にとっては、エルドラドに続き2度目のG1制覇となった。
ジョリーズシンジュは、06年のHBA日高軽種馬農協主催オータムセール(サラブレッド1歳)の取引馬。浦河町の(有)丸幸小林牧場から上場されると、シンガポールのDr. K C Tan氏に315万円で購買された。07年5月に輸出され、08年1月の新馬戦をデビュー勝ち。通算7勝目(17戦目)がG1タイトルとなった。HBA主催のセール出身馬が海外GⅠウイナーとなったのは、長い歴史の中でも初めてのこと。歴史的勝利に市場関係者の喜びは大きい。
近年、JBBA日本軽種馬協会は海外流通促進を図るため、アジアの競馬関係者を積極的に誘致。同馬のオーナーのDr. K C Tan氏もその一人で、06年から日本市場に参加し、これまでに日本産馬を20頭ほど購入している。
販路拡大に尽力してきた中西信吾JBBA業務部長は「パトロンズボウルは日本の天皇賞に相当する大きなレースです。表彰式でナザン大統領から祝福を受けたオーナーは大変喜んでいました。また、この日はオーナー所有のラムタラ産駒も勝つなど、日本産馬が3勝しました。地道に続けてきた成果が実り、嬉しい限り。今後につなげていきたいですね」と声を弾ませていた。

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