2006年の天皇賞・秋などG1・5勝を挙げ、昨年から安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っているダイワメジャー(牡8歳、父サンデーサイレンス)の初年度産駒が、1月11日午後5時過ぎ、白老町の㈲社台コーポレーション白老ファームで誕生した。
待望の初仔は、母にマミーズジュエリー(牝7歳、父ブライアンズタイム)を持つ牝馬。父と同じ栗毛で、鼻筋に伸びる大きな流星も「ダイワメジャーを髣髴させますね」(石垣節雄同ファーム繁殖主任)と目を細める。
愛娘は予定日より3日遅れて生まれたが、翌日から放牧されるなど元気いっぱい。雪の上を活発に動き回り、愛嬌を振りまいていた。石垣主任は「体重は53㌔でした。しっかりとしてバランスの取れた良い馬ですね」とニッコリ。祖母の兄弟にダイナマイトダディ(中山記念)とトゥナンテ(毎日王冠)、近親にイングランディーレ(天皇賞・春)などがいる、社台グループゆかりのファミリーだけに牧場の期待は大きい。
ダイワメジャーは03年12月にデビュー。2戦目で初勝利を挙げた。10番人気で出走した皐月賞でコスモバルクらを退け優勝。その後、喘鳴症を発症したが手術などで回復。奇跡的な復活を遂げ、天皇賞・秋、安田記念、マイルチャンピオンシップ(2回)を制した。通算成績は28戦9勝(うち海外1戦)。JRA史上8頭目の“10億円ホース”(総収得賞金は10億6181万900円)となった。
引退後は、総額18億円(1株3000万円×60口)のシンジケートが組まれて種牡馬入り。昨年は新種牡馬トップとなる223頭の種付頭数を記録した。半妹ダイワスカーレット(GⅠ有馬記念)、近親ヴァーミリアン(GⅠフェブラリーS)といった“スカーレット一族”の大活躍に加え、“サンデーサイレンス×ノーザンテーストの最高傑作”と血統的評価も高いことから、今春生まれてくる産駒には大きな注目が集まっている。