9/8に幕を開けたキーンランド・セプテンバー・イヤリングセール(9/8~11、13~23)は上級馬を集めた2日目までが終了、昨年を下回る低調な出足となった。2日目までの売却率は昨年を6.2ポイント下回る69.4%。落札総額は前年の2割減となった昨年からさらにマイナス22%の1億1335万7000ドル(約119億200万円)となっており、平均価格も昨年比12.4%減となる37万7857ドル(約4000万円)へと後退。これまで活況だった米国競馬サークルにも景気後退の風が吹きはじめたことを実感させている。2日目までの最高価格馬は、初日に上場されたエーピーインディとG3テンプテッドSを制したチミチューリの間に生まれた牝馬。ムハンマド殿下の代理人ジョン・ファーガソン氏が310万ドル(約3億2600万円)で落札した。初日には02年の米年度代表馬アゼリの初仔となる牡馬(父エーピーインディ)が上場されたが、オーナーであるマイケル・ポールソン氏の売却希望価格に届かず、セール史上最高の770万ドル(約8億900万円)での主取り(※)となった。日本関連では栗東・森秀行調教師が愛ダービー馬バランシーンを半兄に持つ父ジャイアンツコーズウェイの牡馬を20万ドル(約2100万円)など2頭を購買。また、日本産馬ミリオンギフト(父サンデーサイレンスUSA)を母に持つエーピーインディの牡馬がチーフズウッドステーブルズに80万ドル(約8400万円)で落札された。
(※)これまでのセール主取り最高額は、のちにG1ジュライCなどを制して全欧最優秀スプリンターとなったアジダルが85年に記録した750万ドル(当時のレートで約18億円)。