現地時間9月7日、愛レパーズタウン競馬場でG1愛チャンピオンS(3歳上、芝10F、8頭)が行われ、英ダービー馬ニューアプローチ New Apporach(牡3、愛J.ボルジャー厩舎、K.マニング騎手)が優勝した。勝ち時計は2分7秒57、馬場状態は Yielding(稍重)だった。
なお、前走G1英インターナショナルSでニューアプローチを3着に下したデュークオブマーマレード Duke of Marmalade もここに出走を予定していたが、渋った馬場を嫌って回避した。
当初の見どころは、前走でデュークオブマーマレードの前に一敗地に塗れたニューアプローチの雪辱なるかだった。しかし、前走に続いて今回も豪雨によってレースが1日延期(9/6から9/7へ)となり、渋った馬場を嫌ったデュークオブマーマレードが回避を表明。残念ながら両雄の再戦は実現しなかった。
デュークオブマーマレードが回避したことで、気がつけばニューアプローチは出走馬8頭中唯一のG1ホースという立場に。挑戦者のポジションから一転、本命馬として負けられないシチュエーション(単勝1.62倍)でレースを迎えることとなった。
ニューアプローチは今回もゲートの出があまり良くなく、さらにスタートしてしばらくはカカり気味。しかし、鞍上ケヴィン・マニング騎手がうまく宥めすかし、2番手まで上がったところで折り合いがついた。
コーナー出口で逃げたレッドロックキャニオン Red Rock Canyon に並びかけ、直線を向いてスパート。伏兵トラフィックガード Traffic Guard(重賞未勝利、前走G3ウィンターヒル2着)に詰め寄られたが、これを半馬身振り切って1着。思いのほか苦しんだが、しっかりと結果は出した。
2着のトラフィックガードから1-1/4馬身離れた3着にはG3・3勝のモーリーズウェルズ Mores Wells が入った。逃げたレッドロックキャニオンは6着に後退した。
勝ったニューアプローチは父ガリレオ Galileo、母パークイクスプレス Park Express、母の父アホヌーラ Ahonoora という血統の愛国産馬。98年の高松宮記念を制したシンコウフォレストIRE(愛で種牡馬、昨年7月に死亡)の半弟にあたる。今回は6月のG1英ダービー以来の勝利で、通算成績は10戦7勝(うちG1・4勝)となった。