ニュース

海外 その他

ベイメドウズ競馬場が最後の開催を終える

2008年08月21日 12時16分

現地時間8月17日、米カリフォルニア州ベイメドウズ競馬場が最後の開催を終えた。
最後のレースは「ラストダンスS」と銘打たれた3歳牝馬限定のステークスレース(6頭立て)。ジェリー・ホレンドーファー師が管理する2番人気のユーリフトミーアップ You Lift Me Up が、フランク・アルヴァラード騎手に導かれて芝8.5ハロンを1分44秒44で駆け抜けた。スタンドには8千人以上の観客が詰めかけ、馴染み深い競馬場との別れを惜しんだ。
ベイメドウズ競馬場は1934年11月3日にオープン。スターティングゲートや写真判定カメラなどをアメリカで初めて採用したことでも知られ、かつてはシービスケット Seabiscuit 、ラウンドテーブル Round Table をはじめとした数多の名馬たちが走り、伝説の名騎手ビル・シューメーカーも同競馬場でそのキャリアをスタートさせた。
昨年、米カリフォルニア州競馬理事会は安全上の理由から州内の主要競馬場に対してオールウェザー馬場での競馬開催を義務付けた。これに対しベイメドウズ競馬場を所有するベイメドウズランド社は、それ以前から競馬場を解体し、跡地を商業地・宅地として再開発する計画を持っていたため、換装費用を新たに費やすことはできないとして、2年の換装延期を申し入れた。
一旦この申し入れは却下され、昨年限りでの閉鎖が決まりかけたが、後に委員会は1年のみ猶予を認め、今年も開催が行われていた。いずれ廃止される予定ではあったが、結果としてはオールウェザー導入がその時期を早めた格好となった。
翌18日は他場の馬券を発売。この日は普段有料の駐車料金と入場料がともに無料だった。23日から25日は、競馬場の備品のオークションが行われ、来月から再開発工事が始まる。
なお、ベイメドウズランド社は同じカリフォルニア州にハリウッドパーク競馬場も所有しているが、こちらは一昨年の秋にオールウェザーへ換装済み。ただし、こちらにもベイメドウズ競馬場同様に用地転用の話が持ち上がっており、来年の開催は確約されているものの、その先は不透明な状況だ。

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ