ニュース

中央

ハロン棒通過シグナル装置を新設―BTC

2007年05月18日 18時42分

浦河町の育成総合施設、BTC軽種馬育成調教センターのダート1600m直線コースに、国内初となるハロン棒通過シグナル装置が新設され、5月14日から本格的に稼動した。
BTCは1991年に設立。総面積1500ヘクタールの広大な敷地に、2400mグラス坂路馬場や直線1800mのグラス馬場を中心に、1600m、800mのトラック馬場、1000mの屋内坂路コース、直線1000mの屋内ウッドチップ馬場、600mの屋内トラックダート馬場、直線1600m、1200mのダート馬場など、様々なコースを備えた育成場として知られている。昨年は延べ15万7071頭が利用。利用馬の勝ち鞍はJRA722勝、NAR2211勝と、ともに過去最高を記録した。
これまで視認不可能な屋内坂路や屋内直線コースには自動タイム計測装置が設置されていたが、1600mの直線コースには設置されておらず、利用者や調教師からは車両併走を求めるなどの不満が上がっていた。そこでBTCは太陽電池を利用したシステム開発に着手。試行錯誤の末、馬がハロン棒を通過した時にセンサーが感知し、ランプが点灯する装置を考え出した。
設置後はライトの点灯試験や、厳冬期における耐久性テストを行い、何度も改良。視認の簡素化、通年設置の問題もクリアし、晴れて14日から実用の運びとなった。利用者の要望に応えようと尽力した井村勝昭BTC所長は「システムを自社開発し、低コストで設置することができた」と満足顔。一方、BTCを頻繁に利用する山口ステーブルの山口裕介代表は「簡単に計測できるのは助かりますね。施設に負けないよう、これまで以上に強い馬づくりに励んでいきたい」と意欲に燃えていた。

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ