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ハットトリック引退、シャトル種牡馬に

2007年05月13日 14時40分

05年のG1マイルチャンピオンシップ、G1香港マイルを制し、同年のJRA最優秀短距離馬に輝いたハットトリック(牡6歳、栗東・角居厩舎、父サンデーサイレンス)が5月10日付で現役を引退した。今後は南アフリカと米国を行き来するシャトル種牡馬として再出発する。
同馬は01年のJRHAセレクトセール出身馬。追分町(現安平町)の追分ファームから上場され、斉藤四方司氏に7140万円で購買された。04年5月のデビューから2連勝。3戦目のG3ラジオたんぱ賞は9着に敗れたが、4戦目からG3京都金杯、G3東京新聞杯を含め4連勝を達成し、重賞ウイナーの仲間入りをした。その後、マイルチャンピオンシップで初のG1を手に入れると、続くG1香港マイルでも世界の強豪相手に豪快な差し切り勝ちを決め、三連冠(ハットトリック)の名を世界に轟かせた。
今年はG2マイラーズC6着後、G1安田記念を目指し調整が進められていたが、南アと米国、双方から熱烈なオファーが届いたため関係者で協議。異国の地での種牡馬入りが決まった。通算成績は21戦8勝(うち海外2戦1勝)。総収得賞金は3億3705万100円(うち海外1億546万100円)。
南アは日本と同じパート1国。国際的にもレベルは高く、近年は北半球でも顕著な活躍を見せている。日本産馬が南アフリカで種牡馬入りするのは初めてのこと。橋渡しをした安平町の社台スタリオンステーションでは「南アは以前からサンデーサイレンス系種牡馬を欲しがっていました。フジキセキ産駒が向こうでG1に勝つなどの影響もあるのでしょう。望まれて行くのだから馬にとっても名誉なことです」とエールを送っていた。なお、米国では現在、アグネスゴールド、フサイチゼノン、サイレントネーム、オースティンパワー、エイシンマサムネ、サンデーダウトなどのサンデーサイレンス系種牡馬が供用されている。

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