ブラックサファイア ２０キロ加増された前走でも、障害はひと腰でまとめたが、十分に息を入れて追走したもの。今回は基礎重量の増加で７２０キロと更に荷物が重くなるだけに、無理せず後方からの競馬。ためが利けば、終いは脚を使える馬。ただ、このメンバー相手に直線だけでの形勢逆転は難しい。入着が一杯。

　タカラキングダム ３・４歳限定で相手関係に恵まれたこともあるが、斤量を課せられたなかでも、きっちりと勝ち切れたのは地力の高さ。気性面が成長し、差し競馬を会得してからは、大きく崩れることがなくなった。今の状態なら自己条件に戻り、一線級が相手のここでも見劣ることはない。持ち味を生かせる展開なら勝ち負けに加わって不思議はない。

　ヘッチャラ 減らしていた馬体を戻して、パドックでも活気のある周回を見せていた前走。逃げたツガルノヒロイモノを最後まで捉えることはできなかったが、１コースでも集中して走り切れていたし、レースぶりは良かった。今回は自己条件の特別戦で一線級が相手。勝ち負けまでは難しく、経験を積む場。