1月9日に「2023年度JRA賞馬事文化賞選考委員会」が開かれ、馬事文化賞に岡田敦氏による「エピタフ 幻の島、ユルリの光跡」が選ばれた。
この作品は、根室半島沖に浮かび、今は無人島となった「ユルリ島」の魅力に引きつけられた著者が、島に残され消えゆく馬たちの記憶をとどめるため、幻想的な写真とともに、様々な角度からアプローチして幻の島に迫ろうとしたもの。
受賞理由は、馬がいた時代の情景が見えてくるような地元の方との対話が自然で素晴らしく、詩のような世界を構成している写真とともに、あらゆる面からユルリの記憶を残そうとする著者の熱意と真摯で誠実な取り組み方が評価された。