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ヴィクトワールピサ頂点に、日本馬がワンツーの快挙達成

2011年04月03日 20時58分

ドバイワールドカップ(首G1)
3/26 メイダン
北半球産4歳以上・南半球産3歳以上
オールウェザー(TP)2000m(左)standard(良)14頭2:05.94
ヴィクトワールピサが世界の頂点に立った。ゲートで頭をぶつけて最後方からの追走となったが、ミルコ・デムーロ騎手の好判断により向正面で一気に馬群を追い抜き、藤田伸二騎手を背にレースを引っ張るトランセンドに並びかけて直線へ。粘るトランセンドをわずかに競り落として、オールウェザー世界一の座に就いた。トランセンドも世界の並み居る強豪を封じ込めて堂々の2着に入り、日本馬が1、2着を占めた。内ラチ沿いを追走し、直線で脚を伸ばしたG2ドバイシティオブゴールドの勝ち馬モンテロッソが3着。昨年G1愛ダービーとG1愛チャンピオンSを制したケープブランコは3番手につけたが伸びを欠いて4着まで。2009年、2010年と2年連続して米最優秀芝牡馬に選ばれたジオポンティは最後の詰めが甘く5着。後方に待機したブエナビスタはスローペースになす術なく、直線でも行き場を失う場面があって8着に敗れた。前哨戦のG2マクトゥームチャレンジラウンド3を制した英国のトゥワイスオーヴァーは見せ場なく9着に終わった。
日本馬として初めてG1ドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサ。昨秋のフランス遠征ではG2ニエル賞4着、G1凱旋門賞7着と結果を残せなかった。しかし、G1有馬記念ではブエナビスタの猛追をハナ差凌いで優勝し、JRA賞最優秀3歳牡馬を受賞。今季初戦となった2/27のG2中山記念でも皐月賞馬キャプテントゥーレを寄せつけず、4歳を迎えてさらなる成長を示していた。日本調教馬は昨年まで延べ18頭がG1ドバイワールドカップに挑戦。2001年のトゥザヴィクトリーの2着が最高着順だったが、16回目にして遂にその頂きへと到達した。ドバイワールドカップ開催での日本調教馬による優勝はステイゴールド(2001年G2ドバイシーマクラシック)、ユートピア(2006年G2ゴドルフィンマイル)、ハーツクライ(2006年G1ドバイシーマクラシック)、アドマイヤムーン(2007年G1ドバイデューティフリー)に続く5頭目。海外G1での日本調教馬による1、2着独占は2007年のG1シンガポール航空国際C(シャドウゲイト、コスモバルク)以来のことで史上4度目となった。オーナーの市川義美氏はレース後の記者会見で5/1の香港G1クイーンエリザベス2世C(シャティン、芝2000m)参戦を表明。秋には再びG1凱旋門賞挑戦も計画されている。

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