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天皇賞馬カンパニーが社台SS入り

2009年12月03日 16時26分

今年の秋の天皇賞でG1を初制覇し、続くマイルチャンピオンシップで有終の美を飾ったカンパニー(牡8歳、父ミラクルアドマイヤ)が11月27日朝、種牡馬として繋養される安平町の社台スタリオンステーションに入厩した。
同馬はミラクルアドマイヤの初年度産駒。2004年にデビューすると、翌年のG3京阪杯で重賞初制覇を果たした。その後は中距離重賞戦線の常連として活躍。G2毎日王冠、G2大阪杯、G2中山記念(2回)、G2マイラーズC、G3関屋記念などを制した。その間、G1では善戦が続いていたが、13度目の挑戦となった今年の天皇賞・秋でウオッカらを退け、悲願のG1タイトルを獲得。史上初となる8歳馬によるJRA平地G1優勝を成し遂げた。続くG1マイルチャンピオンシップも快勝。見事な走りで自身の引退レースに花を添えた。6シーズンに及ぶ通算成績は35戦12勝。総収得賞金は9億3969万8000円に上った。
25日に現役登録を抹消されたカンパニーは、宮城県の山元トレーニングセンターを経由して27日午前9時頃、同SSに到着。スタッドインには管理した音無秀孝調教師をはじめ、生産者であるノーザンファーム関係者、種馬場スタッフ、報道陣らが出迎えた。長旅を終えた同馬は、天皇賞優勝時の馬服に身を包んで登場。無事の到着を確認すると、関係者は安堵の表情を見せた。
音無調教師は労をねぎらうように愛馬の首筋を愛撫。「8歳とは思えないほど元気。まだまだ走れますが、これからは種牡馬として優秀な産駒を送り出してほしいですね」と別れを惜しんでいた。
来春の種付料は未定。同SSでは「足元もしっかりしていて、腰の筋肉が素晴らしいですね。8歳まで息の長い活躍ができたのは、母の父ノーザンテーストと祖父トニービンの長所が受け継がれたからだと思います。母系も優秀ですので、種牡馬としても成功するでしょう」とニューフェイスの到着を歓迎した。父ミラクルアドマイヤはすでに種牡馬を引退しているため、馬産地でも本馬に懸ける期待は大きい。

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