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「強い馬づくり」のための草地管理研修会、開催(BTC)

2009年11月26日 14時55分

BTC軽種馬育成調教センターが主催する「『強い馬づくり』のための草地研修会」が11月19日、浦河町の浦河町基幹集落センター堺町会館で開催された。
同研修会は、草地の土や牧草分析の基本的な考え方や、実際の現場での分析結果の活用法、経営の参考となる事例を紹介することで、知識の共有化と効率の良い草地管理を図ることを目指して開催。伊藤克己BTC理事長は「生産者にとって厳しい状況ではあるが、強い馬づくりに役立ててほしい」と挨拶した。
研修会では、日高農業改良普及センターの田渕修氏が「メドウフォックステール(黒穂)対策の取り組み」、同センター日高東部支所の淺石斉氏が「軽種馬草地簡易更新の実際」の演題でそれぞれ講演。田渕氏は、栄養価が低く、種子の拡散による拡大が問題となっているメドウフォックステールの防除方法について、排水・土壌改良などによる生態的防除、放牧利用などによる生物的防除、反転耕起などによる機械的防除、除草剤などによる科学的防除が有効と説明した。
また、淺石氏は作溝法による草地の簡易更新の特徴に言及。「作業時間が短く、低コストで傾斜にも対応し、土壌浸食も少ない」と利点を強調した。さらに、ひだか東農協と取り組む「優駿サポート」で実施した簡易更新の事例を紹介。注意点として「除草剤散布は正確かつ念入りにし、追播後の放牧地はすぐに利用しない」とレクチャーした。
昼夜の2回行われた研修会には合わせて100名以上の軽種馬関係者が出席。エキスパートの話を熱心に聞き入っていた。

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