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「HBAサマーセール」開催、17億円を売り上げ

2009年08月29日 11時58分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「サマーセール/サラブレッド1歳」が8月24日~28日までの5日間に渡り、新ひだか町の北海道市場で開催された。5日間で1077頭(牡598頭、牝479頭)が上場され、396頭(牡262頭、牝134頭)が売却。売却総額は前年比1億3030万5000円増の17億2998万円、売却率は同5.27ポイント増の36.77%、平均価格は同15万220円減の436万8636円と、平均価格こそ微減したが、売却総額、売却率は前年を上回る好結果となった。
最高価格馬は、5日目に上場されたスナークサクセスの2008(牡、父チーフベアハート、販売申込者/新ひだか町・(有)坂本牧場)で1942万5000円。愛知県の加藤守氏に落札された。同馬は、垂水Sなど5勝を挙げオープンで活躍中のテイエムアンコールの半弟。7月のセレクションセールを欠場して仕切り直しの上場となったが、高い評価を得た。以下、キングカメハメハ産駒のルナジェーナの2008(牡)が1816万5000円、ロックオブジブラルタルの本邦初年度産駒にあたるダンツシュアー2008(牡)が1785万円と続き、合計23頭が1000万円の大台を超えた。なお、牝馬の最高価格は、ネオユニヴァース産駒のユニバースクイン(母ロニーサンライズ)の1680万円だった。
また、セール3日目には日本で唯一、サラブレッドの生産を行っている高等学校、北海道静内農業高校生産の「彪牙(ひゅうが)」(牡、父スズカマンボ、母フリソデ)が上場。尾形春夫校長ら学校関係者が見守る中、同馬の父スズカマンボの現役時のオーナーである永井啓弍氏に273万円で購買された。セリ会場から出てきた生徒らは涙を流して大感激。彪牙を囲んで記念写真に収まった。落札した永井氏は「生徒たちの頑張りに夢と希望を与えたかった。来年の札幌競馬でデビューできればいいですね」と笑顔を見せていた。
セレクションセールで設けた市場取引賞を継続し、購買意欲の向上を促した同セール。その効果もあり、2日目は売却率が40%を超えるなど活況を呈した。荒木正博HBA組合長は「奨励賞の継続もあるが、多くの購買者に来場していただいたお陰。ありがたい限り」と安堵の表情。セール前にJRAの全ての馬主協会や関係団体へ商流対策に出向いた効果を要因のひとつに挙げ、「100点満点で80点」と及第点を与えた。
次回の北海道市場は10月の「オータムセール/サラブレッド当歳・1歳」。当歳は上場予定頭数が約100頭と予想より少なかったため、展示・セリとも午後からの開始を予定している。

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