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ダービー馬ディープスカイが引退、種牡馬入り

2009年08月20日 15時09分

昨年のダービー馬ディープスカイ(牡4歳、父アグネスタキオン、栗東・昆貢厩舎)が8月19日、左前浅屈腱炎を発症したため、現役を引退し種牡馬入りすることが決まった。
同馬は2007年10月にデビュー。6戦目で初勝利を挙げると、9戦目の毎日杯で重賞初制覇を果たした。その後、NHKマイルC、ダービーも制覇。キングカメハメハに続く変則2冠を達成した。昨秋以降は神戸新聞杯を制したものの、天皇賞・秋3着、ジャパンC2着、大阪杯2着、安田記念2着、宝塚記念3着といずれも惜敗。今秋は毎日王冠からの始動を目指し、8日に函館競馬場に入厩したが、12日に左前浅屈腱炎が判明したため、関係者で協議した結果、現役引退が決定した。競走成績は17戦5勝、総収得賞金は6億4213万9000円。
今後は8月30日に札幌競馬場で引退式を行う方向で調整中。また、19日に同競馬場で記者会見した昆調教師によると、ダーレー・ジャパン(株)からオファーが寄せられていることから、引退後は日高町のダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで種牡馬入りする予定という。父は昨年、内国産種牡馬として51年ぶりにJRAチャンピオンサイアーに輝いたアグネスタキオン。今年6月に急逝したこともあり、本馬にはその後継として大きな期待が懸けられている。
昆貢調教師の話「馬の状態が秋に向けてとても順調だっただけに、突然の出来事でとても残念。NHKマイルCと日本ダービーを制覇してくれたことが忘れられない思い出です。昨年の秋以降、悔しいレースが続きましたが、この悔しさをバネに種牡馬として活躍してくれることを期待しています。ディープスカイの仔で大きなタイトルを獲りたいと思いますので応援をお願いします」
主戦の四位洋文騎手の話「屈腱炎という病気は競走馬の宿命のようなものなので、仕方がないです。昨年の秋から惜しいレースが続いていたので、この秋は雪辱を果たそうと力が入っていたところでした。その夢はかなわなくなってしまいましたが、次の仕事を頑張ってほしい。将来、ディープスカイの仔でレースに乗ることを楽しみにしています。今は感謝の気持ちでいっぱいです」

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