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有馬記念優勝馬ダイワスカーレットが受胎

2009年06月18日 15時15分

昨年の有馬記念を牝馬として37年ぶりに制し、今春から生まれ故郷である千歳市の社台ファームで繁殖生活に入ったダイワスカーレット(牝5歳、父アグネスタキオン)が、新種牡馬チチカステナンゴの仔を無事受胎し、来年の出産に向け、新たな一歩を踏み出した。
同馬の競走成績は有馬記念のほか、桜花賞、エリザベス女王杯、秋華賞、大阪杯、ローズSなど12戦8勝。昨年秋の天皇賞では、同世代のライバル、ウオッカにハナ差で敗れはしたものの、日本競馬史に残る名勝負を演じた。
今年は海外遠征を視野に調整が進められていたが、2月に左前脚浅屈腱炎を発症したため、現役を引退。帰郷してからは1回の種付けで受胎が確認された。受胎後の経過も順調で、安定期に入った6月、マスコミの前に姿を現した。
仔を宿した同馬は、母スカーレットブーケやエアメサイア(GⅠ秋華賞)、スキーパラダイス(キャプテントゥーレの祖母)、クラウンピース(リーチザクラウンの母)といった錚々たる名牝たちとともに放牧。群れの中でも悠然とした姿で草を食んでいる。
同ファームの吉田哲哉氏は「個人的には、強いと思ったウオッカを封じた桜花賞が一番印象に残っています。2頭の活躍で牝馬の価値が見直されれば嬉しいですね。普段はおとなしくて素直。いつも鼻面を撫でてあげています」と愛馬についてを語った。出産は来年3月を予定。「父は社台グループが期待して導入した新種牡馬です。少ない産駒からGⅠウイナーを出したように実績は十分。どんな仔が生まれるか、本当に楽しみですね」と二世誕生を心待ちにしていた。

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