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米G1・3勝の種牡馬アルデバランをJRAが購買

2008年10月30日 16時09分

JRA日本中央競馬会は10月27日、米・ダービーダンファームで種牡馬生活を送っているアルデバラン(牡10歳、父ミスタープロスペクター)を購買し、来春から新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場に繋養することを発表した。
同馬は世界的オーナーブリーダーとして知られるニアルコスファミリーの自家生産馬。2000年10月に英国でデビュー勝ち。3歳秋に米国へ移籍した。4歳時はG12着4回と惜敗が続いたが、5歳になると本格化し、サンカルロスHでG1初制覇。その後もメトロポリタンH、フォアゴーHも制し、G13勝を挙げた。この活躍が認められ、03年の米チャンピオンスプリンターのタイトルを獲得。英米通算25戦8勝の成績を収めた。
現役引退後の04年に種牡馬入り。初年度産駒は現3歳で、すでにダノンゴーゴー(G3ファルコンS)、アーケイディアズアングル(仏G3ポールドムサック賞)と2頭の重賞ウイナーを含め、出走馬48頭中33頭が勝ち上がる活躍を見せている(10月20日現在)。
父は米チャンピオンサイアーのミスタープロスペクターで、牝系は母がG1・2勝を挙げた名牝チャイムズオブフリーダム、半兄にG1アットマイルS勝ち馬のグッドジャーニー、近親にはG15勝のスピニングワールドらがいる名門。血統的評価は高い。
種付料は200万円。現在、日本にはサンデーサイレンス系、トニービン系、ブライアンズタイム系、ノーザンダンサー系といったミスタープロスペクター系種牡馬と相性の良い繁殖牝馬が多数を占めることから、JBBAでは「5代までにアウトクロスの本馬は配合の制約が少ないメリットがあります。日本競馬への適性がダノンゴーゴーで実証されているのも心強い限り」と大きな期待を寄せている。
なお、同馬は現在、米国において輸出のための検査中で、日本へは11月下旬に輸入される予定。到着後は輸入検疫の後、12月中旬にJBBAに寄贈され、静内種馬場に繋養されることになっている。

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