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レーヴンズパスがV/BCクラシック

2008年10月30日 10時41分

現地時間10月25日、米カリフォルニア州サンタアニタパーク競馬場でG1BCクラシック(3歳上、AW10F、12頭)が行われ、6番人気のレーヴンズパス(牡3、英J.ゴスデン厩舎、L.デットーリ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分59秒27、馬場状態は Fast(速)だった。1番人気のカーリン Curlin は4着、日本から参戦したカジノドライヴUSA(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎、V.エスピノーザ騎手)は殿り12着に敗れた。
なお、レースの模様と結果の詳細はJRAホームページ内下記アドレスで閲覧可能になっている。
http://www.jra.go.jp/news/200810/102605.html
2番枠から行き脚がついたカジノドライヴUSAが押し出されるようにハナへ。カーリンは中団よりやや後方の8番手に待機し、それを見るような格好でレーヴンズパスは10番手を追走した。
最終コーナーでカーリンがマクリ気味に上昇開始。それを機に各馬がほぼ一斉に動き、逃げていたカジノドライヴUSAはこの流れに飲み込まれて後退。代わってカーリンが大外から堂々と先頭に立ち、馬群は直線を向いた。
カーリンは後続を突き放しに掛かったが、ジリジリとしか伸びず。対照的に鋭い伸び脚を見せたレーヴンズパスがカーリンを交わし、見る間にその差を広げた。英2000ギニー馬ヘンリーザナヴィゲーター Henrythenavigator も内から追い込んで2番手に上がったが、先に抜けたレーヴンズパスには1-3/4馬身及ばなかった。
結局、先月の英G1クイーンエリザベス2世Sの1・2着馬がそのままワンツー・フィニッシュという結果に。カーリンは、直線勝負に賭けたチアゴ Tiago(G1サンタアニタダービー、G1米グッドウッドS)にも差されて4着に後退した。
また、今季欧州でG1・5勝のデュークオブマーマレード Duke of Marmalade は先行して伸びず、見せ場なしの9着。最終的に4番人気となっていたカジノドライヴUSAはキャリアの浅さが出たか、残念ながら殿り負けを喫した。
レーヴンズパスは父イルーシヴクオリティ Elusive Quality、母アスカットニー Ascutney、母の父ロードアットウォー Lord At War という血統の米国産馬。半兄にG3マイアミマイルBCH勝ち馬のギガワット Gigawatt(父ワイルドアゲイン Wild Again)がいる。
レーヴンズパスの通算成績は12戦6勝。初G1制覇となった前走G1クイーンエリザベス2世Sに続くG1連勝となった。来年も現役を続行し、同じサンタアニタで行われるG1BCクラシック連覇を目標にすると報じられている。
一方、4着に敗れたカーリン陣営は、欧州調教馬が1・2着を占めたことを踏まえて、サンタアニタのプロライド社製馬場は芝向きの馬に有利に働くようだと結論付け、敗因としている。来季も現役を続行するかどうかも含め、今後のプランは一切未定。その動向は引き続き注目を集めている。
なお、2着のヘンリーザナヴィゲーターと9着のデュークオブマーマレードの2頭を管理する愛エイダン・オブライエン師は、両馬ともこの一戦を最後に引退させると発表した。

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