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BC初代女王、プリンセスルーニーが死亡

2008年10月11日 19時02分

1984年の米最優秀古牝馬に輝き、91年には米競馬名誉の殿堂入りを果たしたプリンセスルーニーが10/7、余生を送っていた米ケンタッキー州のジェントリーブラザーズファームで死亡した。28歳。プリンセスルーニーは今年8月に馬原虫性脊髄脳炎(Equineprotozoalmyeloencephalitis:EPM。運動麻痺を主徴とする中枢神経障害を引き起こす病気)と診断され、投薬治療が続けられていたが、最近になって特に症状が悪化。関係者の協議によって安楽死措置がとられたという。プリンセスルーニーは1歳時のファシグティプトン・ジュライセールで3万8000ドル(約870万円)という廉価で落札され、フランク・ゴメス厩舎からデビュー。抜群のスピードを武器に、8馬身差で圧勝したG1フリゼットSを含む6戦6勝で2歳シーズンを終え、3歳5月のG1ケンタッキーオークスまで無傷の10連勝を達成した。G1エイコーンSで2着に敗れて以降少々スランプに陥ったが、ニール・ドライスデール厩舎所属となった4歳夏のG1ヴァニティHで復活。そこから記念すべき第1回のG1BCディスタフまで5連勝で引退の花道を飾った。プリンセスルーニーは人気種牡馬ダンチヒを受胎した状態で85年のキーンランド11月セールに上場され、ジョージ・オービン氏により、550万ドル(約11億円)という高値で落札(現所有者のロバート・ジェントリー氏は95年の同セールで13万ドル、約1300万円で購買)されたが、繁殖成績は3番仔のレディインウェイティング(ステークス入着、産駒キッドグラインドストーンがG3フィフスシーズンS優勝)が目立つ程度だった。

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