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ジェイエス繁殖馬セール開催、5億円に迫る

2007年10月27日 12時47分

新ひだか町の競走馬総合商社・(株)ジェイエス主催の繁殖牝馬のセリ、「ジェイエス繁殖馬セール」が10月24日、同町の北海道市場で開催された。セリでは180頭(受胎馬145頭、空胎馬35頭)が上場され、86頭(同68頭、同18頭)が売却。売却総額は4億9324万8000円(前年比1億2601万円増)、売却率は47.78%(同18.19ポイント減)、平均価格は573万5442円(同186万9784円増)と、上場頭数が過去最高と多かったため売却率こそ下がったが、売却総額は過去10年で最高を記録、平均価格も上昇した。
最高価格は、シンボリクリスエスを受胎したピサノダイアナ(牝5歳、父サンデーサイレンス、販売者/大阪府・市川義美氏)で4200万円。激しい競り合いの末、(有)飛野牧場が落札した。以下、ワイルドラッシュを受胎したカレンバレリーナ(牝8歳、父サンデーサイレンス)の3150万円、ホワイトマズルを受胎したナットクラッカー(牝6歳、父サンデーサイレンス)の2940万円と続いた。上位3頭はいずれもサンデーサイレンス産駒。リーディングサイアーとしてばかりか、ブルードメアサイアーとしてもトップをひた走る“サンデーの血”に人気が集中した。
セリは6時間を超える長丁場。それでも最後まで会場内は熱気に包まれた。(株)ジェイエスの矢野秀春代表は「大手の牧場からのグレードの高い上場馬がいたこともあり、盛り上がるセリになった。高馬に4000万、3000万という声が掛かるのは、生産者が皆、自分の繁殖の質を上げたいと思っているからでしょう。繁殖も循環することで価値が上がる」と笑顔を見せていた。また、来年1月にも繁殖セールを開催すると表明。今回主取りになった馬や、現役を引退した上がり馬など「30頭くらい揃えば一堂に会して開催したい」と意欲を見せていた。

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