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凱旋門賞はディラントーマス!

2007年10月11日 12時55分

現地時間10月7日、仏ロンシャン競馬場でG1凱旋門賞(芝2400m、3歳上牡牝、12頭)が行われ、2番人気(※)のディラントーマス Dylan Thomas(牡4、愛A.オブライエン厩舎、K.ファロン騎手)が優勝した。勝ち時計は2分28秒5、馬場状態は Bon Souple(稍重)だった。
ディラントーマスは中団よりやや後ろからの競馬。直線を向いて抜け出しを図った同厩の愛ダービー馬ソルジャーオブフォーチュン Soldier of Fortune を交わし去るとゴールに一目散。中団から追い込んだユームザイン Youmzain の追撃も頭差凌いだ。
G2ニエル賞2着のサガラ Sagara が3着。前々走でG2ケルゴルレイ賞を制していたゲッタウェイ Getaway が4着。直線先頭に立ったソルジャーオブフォーチュンはこれら伏兵陣に次々と交わされ、結局5着だった。
そして、1番人気の英ダービー馬オーソライズドは10着。見せ場すらない惨敗だった。陣営は、明確な敗因はないと語っている。オーソライズドはこのG1凱旋門賞を最後に引退、ダーレーグループの英ダルハムホールスタッドで種牡馬入りする。
また、最終的には到達順位の通り確定しているが、ディラントーマスは最後の直線で内に切れ込みながら伸びたため、ソルジャーオブフォーチュンとザンベージサン Zambezi Sun(8着)の進路を妨害したとして30分以上の長い審議が行われている。
ディラントーマスは父デインヒル、母ラグリオン Lagrion(母の父ダイイシス Diesis)という血統の愛国産馬で、通算成績は18戦10勝。これでG1・6勝目となった。今季は4月の愛LRアレッジドSから始動(1着)。その後はほとんど休みらしい休みを取らずに走り続け、このG1凱旋門賞を含め8戦5勝、2着3回という安定した実績を残している。
しかし、ディラントーマスのシーズンはまだ終わらない。米G1ブリーダーズCターフ(10/27、モンマス、芝12ハロン)でもうひと頑張りする予定になっている。
なお、クールモアグループとのコンビで欧州競馬を席巻しているエイダン・オブライエン調教師だが、実はG1凱旋門賞を制したのは今回が初めてだった。
※愛A.オブライエン厩舎からの出走馬4頭(ディラントーマス、ソルジャーオブフォーチュン、イエローストーン Yellowstone、ソングオブハイアワサ Song of Hiawatha)は、馬券上1頭として扱われている。

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