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超良血マイタイフーンが念願のG1制覇

2007年08月01日 12時10分

現地時間7月28日、米ニューヨーク州サラトガ競馬場でG1ダイアナS(芝9ハロン、3歳上牝、8頭)が行われ、2番人気のマイタイフーン My Typhoon(牝5、米W.モット厩舎、E.カストロ騎手)が優勝した。勝ち時計は1分46秒47、馬場状態は Firm(堅良)だった。
マイタイフーンは父ジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway、母アーバンシー Urban Sea(母の父ミスワキ Miswaki)という血統の愛国産馬で、通算成績は19戦9勝。重賞は6勝目で、G1は初勝利となった。
母アーバンシーは93年のG1凱旋門賞の勝ち馬で、同年のG1ジャパンCにも来日(8着、勝ち馬レガシーワールド)している。産駒成績は超のつく優秀さで、3番仔のガリレオ Galileo(01年欧最優秀3歳牡馬、G1英ダービーなどG1・3勝)、4番仔のブラックサムベラミー Black Sam Bellamy(G1タタソールズゴールドC、G1ジョッキークラブ大賞)と、2頭のG1馬を産んでおり、マイタイフーンは3頭目のG1ウイナーとなる。
マイタイフーンはその良血振りを買われ、当歳時(02年)に英タタソールズ社ディセンバーセールで180万ギニー(約3億7千万円)という破格の値段で落札された。この額は、昨年のセレクトセールで「トゥザヴィクトリーの2006」に6億円という価格がつけられるまで、当歳牝馬のセリでの最高落札額だった。
気になるマイタイフーンの獲得賞金総額は130万3361ドルで、日本円にすると1億5千万円前後といったところ。まだ元は取れていないが、繁殖牝馬としての価値も考慮すれば、決して高い買い物ではなかったといえるだろう。
今後は昨年6着に敗れたG1ブリーダーズフィリー&メアターフを目標にレースを使われていく見込み。

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